サッカー北米統一リーグ誕生なるか?ベネルクスでも。

本田選手が昨シーズン所属していたメキシコのリーガMXが、アメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)との統合を模索しているとのこと。
カタールの次、2026年のワールドカップはアメリカ・カナダ・メキシコの共同開催であり、それを視野に入れているとのこと。MLSにはカナダを本拠地とするクラブもあるので、実現すれば事実上の北米統一リーグとなる。

MLSは設立当初は低迷していた。やはりフットボールと言えばアメフトであり、サッカーはコンタクトが激しくないスポーツという扱いだった。逆にそれゆえに体育教育に取り入れられてるし、女子代表は強いわけだけど。

また、テレビ局の意向によってルールが変えられるのがアメリカンスポーツ。NBAのように時間を正確に計測したり、PK戦の代わりにNHLのようなシュートアウトを導入したり。
もしこの状態が続いていたら、クォーター制にするとか、スローインがキックインになるとか、ゴール自体が大きくなったりしたかもしれない。もっともキックインはFIFAからも提案があったそうだけど。

しかし、ヒスパニック系の移民にフォーカスすることでMLSはアメリカンスポーツからヨーロピアンスポーツに回帰。独自ルールもなくなった。徐々に人気は高まっているので、2026年には四大スポーツの次を争うレベルには到達するだろう。

リーガMXはメキシコの大資本が入っていることから、規模のわりには金満リーグとして知られる。そのため選手の海外挑戦が少なく、メキシコのクラブは強い。
マネーはとにかく大事で、もし統合をめざすのであればアメリカのクラブに負けない資本力があることは必須条件になる。

さて、個人的に気にしているのは膨れ上がるチーム数をどう整理するか。MLSには23クラブ、リーガMX(1部)には18クラブが所属する。
そして、MLSには降格がない。アメリカ四大スポーツもすべて降格がない。これは、降格があると長期的な展望からの経営ができないという理由が含まれる。リーガMXには降格があるので、この折り合いをどうつけるのか。

一案としては、放映権料の配分方法を調整することだろう。降格チームには移行措置として1年目だけ多めに配分するというのは広く行われている。でもアメリカのオーナーがそう簡単に首を縦に振るとも思えない。

海の向こうから適当なことばかり書いてて申し訳ないんだけど、今後アメリカのスポーツ界はどんどん中米に進出していくはずなので、その一貫として見守っていきたい次第です。

あと、DAZNのメキシコ進出は近そう。先日大型契約を結んだカネロ選手はメキシコ人。CONMEBOL(南米サッカー連盟)と合弁会社を作ってるし、中南米をターゲットに入れてることは間違いないでしょう。

【追記】
オランダとベルギーでも統一構想が出ているとのこと。そう単純にはいかないと思うけど、4大(5大?)リーグに対抗していくには思い切った施策が必要なことは確かです。

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