AFCONの放映権、南アフリカで混乱も元サヤへ。
アジアカップと同時期に、アフリカでも大陸選手権・AFCON(アフリカ・カップオブネーションズ)が開催されます。本稿執筆時点で日本での放送・配信予定は発表されていないため、新しい情報があれば追記します。
さて、有力国のひとつである南アフリカでは直前まで放送局が決まらない事態となっていました。南アフリカで20以上のチャンネルを持つ最大のスポーツ放送局・SuperSportが、開幕10日前にあたる1月3日に放送しないことを発表したのです。
南アフリカを含む、いよゆるサブサハラと呼ばれる地域では、今回トーゴの放送局・New World TVが放映権を獲得しています。しかし、どうやらNew World TVは他国で広くサービスを展開しているわけではないため、それぞれの国でサブライセンス契約を結ぶ必要がありました。そして、SuperSportと進めていた交渉が決裂したというわけです。
この契約は2025年に開催予定の次回のAFCONまで有効で、南アフリカのメディアによると推定15億ランド(約116億円)と報じられています。
それから2日後の1月5日、公共放送にあたるSABCとのサブライセンス契約が成立し、南アフリカ国内でAFCONが放送されないという危機はなんとか免れました。
New World TV側としても、SuperSportに高値で販売したかったところ、その思惑が外れたといったところかと思います。最初からSABCと両天秤だったとは考えにくいです。
さらに事態は動きまして、開幕2日前の1月11日にSuperSportがサブライセンス契約を結んだと発表しました。これで、南アフリカだけでなくSuperSportが視聴できるサブサハラ地域においては、元の鞘に戻ったと言えましょう。
こうなると、New World TVは単なる転売屋さんという扱いになってしまいそうなのですが、おそらく当初目論んでいた値段では転売できてないでしょうね。
他の国についてですが、いわゆるMENA(中東・北アフリカ)についてはカタールのBeIN Sportsが放映権を獲得しており、その他ではIMGが代理店契約を結んでいます。
CAFは1月10日に放送局の契約リストを発表しており、世界180か国以上で視聴可能だとしていますが、このリストに日本の名前はありません。最終的にはFIFA+やYouTubeでの配信となる可能性もありますし、配信がない可能性もあります。
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