DAZN、3年連続で値上げ。野球分離プランも。

今年もこの季節がやってきてしまった・・・と言うべきか。DAZNが価格改定を発表しました。昨年も1月12日発表だったので、ほぼ同時期です。会員規約では、価格改定は30日前までに通知する必要がありますので、それに従っての発表となります。


  1. 月額3,700→4,200円、年額30,000→32,000円に値上げ
  2. ロケーション・同時視聴の追加機能を月980円で提供
  3. 無料プラン「DAZN Freemium」を導入
  4. 野球のみを対象とした「DAZN Baseball」を導入。月2,300円(年間契約のみ)


価格改定は2月14日から適用。「DAZN Baseball」は2月1日から開始となります。


また、ドコモの「DAZN for docomo」や、DMMが提供している「DMM×DAZNホーダイ」などのサービスについてはまだ発表がありませんので、今後の情報をご確認ください。

個人的には、1~3に関してはため息が出ますけど大きな驚きはありません。欧州では月29.99ユーロが標準的な料金となっているため、日本でも4,500円程度まで値上げされる余地は充分にあったと言えます。2と3についても欧州で先行して導入されていたものです。


値上げの件については昨年末、X(旧Twitter)でスポーツ新聞の記者を名乗るアカウントがそのようなことを書いていたと記憶しています。実際にこれが現実となったわけですが、かと言って記者がいわゆる「噂アカウント」のようなことをするのは個人的にはどうかと思っていますので、その時点では取り上げませんでした。あしからず。

当然ながら値上げは感情を揺さぶるものですが、冷静に考えてみると今回もっともサプライズと言えるのは実は4なのかもしれません。サブスクというビジネスモデルにおいて、プランが乱立するのは混乱のもとになりかねませんが、それでも野球のみを分離するプランを投入してきました。


理由としては「スカパー!プロ野球セット」への対抗策というのが真っ先にあげられるでしょう。広島主催試合と中日主催試合の一部がなく、阪神主催試合は数分のディレイというハンデを抱えている中で、スカパーよりも料金が高くなっては意味がありません。


裏を返すと他の競技ではこのような分離プランは作れないということになります。とくにJリーグの放映権料の負担が重いことは言うまでもありません。


DAZNの現状に関しては昨年末にまとめた記事を出しているので、こちらを再掲します。まだ日が経っていないのでとくに付け加えることもないでしょう。今年は何が何でも黒字転換が至上命題となりますが、値上げのみに頼るのはやはり健全ではなく、これとは別にもうちょっと明るい材料が欲しかった・・・というのが正直なところです。

別の収入源を模索するという意味では、3の「DAZN Freemium」が今後どんな方向に発展するのかも見ていく必要があります。まだ具体的なコンテンツは分かっていません。


もっとも「DAZN Freemium」という用語自体は、昨年NFL Game Passの提供を開始した際にすでに登場しており、アカウント登録だけで「NFL Network」などが無料で視聴できます。今後どんなコンテンツが追加されるのか、あるいはされないのか。現在YouTubeチャンネルで提供されているコンテンツをどうするかなど、今後追いかけないといけません。

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