リーグ・アン次期放映権、DAZN優勢との報。

フランスのRMC Sportによると、現在交渉が進められているリーグ・アンの次期放映権(フランス国内について、DAZNがリードしているとのこと。新しいサイクルは2024-25シーズンから5年間です。


昨年Canal+と提携しフランス市場に参入したDAZN。Canal+は前回の放映権にまつわるゴタゴタに嫌気がさし、今回の入札にも参加していないため、代わってDAZNが有力候補として浮上していました。

昨年10月に行われた入札はリーグ側の希望額に満たず不成立となり、現在は個別交渉のフェーズに移っています。リーグ側の希望額は年間10億ユーロとも伝えられています。

前回の入札ではMediaproが年間8億ユーロ、BeIN Sportsが3.3億ユーロで落札したと推定されていますが、Mediaproが立ち上げた新しいテレビチャンネルが大失敗。さらにコロナ禍が追い打ちとなり、途中で撤退してしまいます。


再入札の結果、Amazonが推定2.5億ユーロで落札したのですが、BeIN Sportsからサブライセンスの提供を受けていたCanal+がこの仕打ちに激怒。訴訟を起こしましたが敗れています。


Canal+が今回撤退したのは前述の通り。結果的に安値で仕入れることに成功したAmazonも、今回大幅な値上がりは受け入れ難いところです。

リーグ・アンは2022年、CVCキャピタル・パートナーズに株式の13%を売却しており、次期放映権についても13%の配当を受ける見込みです。


リーグ側としては年間10億ユーロからは譲歩したものの、この13%分を差し引いても8億ユーロは確保したい意向で、そうなると9億ユーロ前後での攻防となりそうです。

2個のパッケージに分けられているため、もう1個についてはAmazonやbeIN Sportsが獲得する可能性が残されています。また、フランス国外の放映権についても気になるところ。現在はbeIN Sportsが年間8,000万ユーロで契約していますが、他のリーグと比べると正直安いと言わざるを得ません。リーグ側は2億ユーロを目標としているそうです。


DAZNがリーグ・アン獲得に成功すれば、欧州5大リーグのうち、昨年落札に失敗したプレミアを除く4つを押さえることになります。しかし、今度はブンデスリーガの入札が始まるとのことで、さっそく防衛戦が待っています。

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