DAZN、英で女子サッカーを無料化。

DAZNは新たなキャンペーン「New Deal」を発表しました。このキャンペーンは、女子サッカーを商業的に持続可能なものにすることを掲げており、クラブ・スポンサー・メディア・大会主催者、そしてファンも含めたすべての利害関係者が団結することを求めています。


DAZNは、このキャンペーンの施策として「ペイウォールの撤廃」を掲げました。すなわち、女子サッカーが無料で配信されるようになります。まずはイギリスで開始され、2023-24シーズンの残り試合が無料になるとのことです。

すでに女子欧州CLについては、今シーズンから一部有料化する方針を撤回して、引き続き全試合が無料配信となっています。ですから、見方を変えれば有料化はまだまだ厳しいということになります。

DAZNは昨年、女子サッカーのメディアを運営するata footballを買収し、放映権も充実。女子サッカーにおいて一番の配信サービスになったことは間違いありませんが、収益をあげなければやはり意味がありません。昨年は女子ワールドカップもあり、とくにヨーロッパで関心が高まっていることは確かですから、思い切った方針転換に踏み切ったということでしょう。

また、この施策は昨年末から導入が始まった無料会員「DAZN Freemium」とも連動しています。日本でもひそかに導入が決まっているのですが、値上げのニュースに隠れて話題にはなっていません。


具体的なコンテンツがまだ発表されていないので話題にしようもないとも言えますが、おそらく女子サッカーは有力候補となります。WEリーグについても、全試合とまではいかなくとも一部試合は入ってくるものと考えられます。

ちなみにNew Dealという名前ですが、社会の教科書に載っているアメリカの「ニューディール政策」とは直接の関係はなく、1967年にDealという町で開催された女子サッカーの大会にちなんでいます。


イングランドでは1921年に「女子サッカー禁止令」が出され、長らくFAに女子選手が加盟することが認められなかった歴史がありますが、この大会をきっかけに解禁へと向かい、1971年には女子のFAカップが初めて開催されています。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000