ABEMA、黒字転換は今回もお預け。

ABEMAの親会社であるサイバーエージェントの第一四半期決算(2023年10~12月期)が発表。ABEMAを含むメディア事業については黒字転換が期待されていましたが、営業損益は-9億円でお預けとなっています。

会社全体としては、ウマ娘が爆発的にヒットした昨年とは比べものになりませんが、ゲーム事業においては一定の利益を積み上げています。

話をメディア事業に戻しますと、1年前はFIFAワールドカップの放映権など関連費用を一括計上したことにより93億円の赤字となっていました。前四半期では0.6億円の赤字で、あと一歩で黒字転換のところまでいったのですが、あと一歩及びません。

売上では依然としてWINTICKETを始めとする「周辺事業」が引っぱる形です。やはり広告の売上が伸びてほしいところですが、ワールドカップ特需があった昨年に近い水準までは来ています。


筆者はスポーツや将棋・麻雀といったチャンネルを中心に見ているので全体像までは把握していませんが、最近自社CMが減って、スポンサーが徐々に増えているように感じられますので、この調子で頑張ってほしいところです。

広告収入をあげるためには視聴者数が伸びる必要があるわけですが、WAU(Weekly Active User)の推移をみると、資料上では右肩上がりの矢印が付いているのですが、実際に右肩上がりかどうかは微妙です。例年は年末にかけてWAUが減る傾向にありますが、2022年はワールドカップ特需で打ち消されているので評価が難しい。


年末から年始にかけて2,000万を超えるWAUが記録されていますが、これは震災・事故による特需であると公式に発表されています。ニュースを見たい人、ニュースに飽きた人がともに集まってきました。これは一時的なものですから、改めて1~3月期が勝負となります。

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