自転車ロードレース界に今後こそサウジマネーか。

サウジアラビアの投資ファンド・PIFの傘下にあるスポーツ投資会社・SRJ Sports Investmentsが、自転車ロードレースの新リーグ創設に向けて2.5億ユーロを出資する用意があると報じられています。


新リーグは「One Cycling」という仮称が付けられており、早ければ2026年に開始予定だとか。SRJとの交渉は2か月程度でまとまる見込みとされています。

SRJは最近だと格闘技団体のPFLに1億ドルを出資し、後のPFLによるベラトール買収への道を作っています。

もともとこの話は昨年に浮上したもので、この時は毎度おなじみの投資会社・CVCキャピタルパートナーズが出資する方向だと伝えられたのですが、どうやらその後SRJがいい条件をオファーしたようです。

新リーグ構想の中心的な存在であるプロチームのヴィズマ・リースアバイクは、昨年限りで撤退を表明していたメインスポンサーのJumbo(ユンボ)に代わって、サウジ資本を引き入れるのではないかと話題になっていました。


結局この話は立ち消えとなり、今年から新たなチーム名で活動していますが、サウジとのパイプは生きていたと言うか、よりスケールの大きな話にパワーアップしています。


正直なところ、2.5億ユーロという金額はロードレース界にとってはとても大きいもので、それだけビジネスモデルが脆弱ということになります。サッカーの欧州スーパーリーグ構想と同様、既存の主催者への不満から生じたものですが、スーパーリーグよりは実現の可能性が高いように思われます。

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