【速報】ABEMAとDAZNが大型提携。Jリーグなど無料配信。

ABEMAとDAZNは、2月23日からABEMA内で「ABEMA de DAZN」を開始すると発表しました。サービス内容としては無料のものと有料のものに分かれます。


  • J1リーグ毎節2試合を無料配信
  • 海外サッカー毎節2試合を無料配信 (日本人所属チーム)
  • 有料プランでは、プロ野球など一部のコンテンツを除いたDAZNのコンテンツを視聴可能。料金は月4,200円/年32,000円


なかなか思い切った内容だなというのが第一印象です。とくにサッカーのライトファンにとっては、無料で視聴できるコンテンツが増えるのは大きな魅力となります。プレミア(SPOTV NOW)、ブンデス(スカパー)に続くサブライセンス案件と言ってよいでしょう。

両社のパートナーシップという点では2019年にさかのぼります。ABEMAと同じサイバーエージェントの傘下であるFC町田ゼルビアのホームゲームを無料配信しました。今季町田はJ1に昇格したので、再度無料配信に期待する声は大きかったと思います。


今回は毎節2試合という発表であり、町田の試合がどれだけ配信されるかは明言されていません。第1節(ホーム)と第2節(アウェー)については含まれているようです。アウェーも配信されるというのは前回と違うところですが、今後どうなるでしょうか。

ABEMAが放映権を獲得したFIFAワールドカップにおいては、DAZNと共同でコンテンツ制作を行ったことも。ABEMAのもうひとつの親会社であるテレビ朝日が、終了した「やべっちFC」をDAZNに引き取ってもらったという縁もあり、サッカー関連での関係が細々と続いてきました。


昨年JリーグとDAZNの放映権契約が見直され、Jリーグの露出拡大に向けた動きがいくつか見られるようになりました。今回の提携もその流れにあるものと考えられます。最初は前回同様町田のサブライセンスの話から始まったのかもしれませんが、結果として海外サッカーやDAZNの他のコンテンツも含まれた、スケールの大きい提携につながりました。

その一方で、有料プランについてはDAZN本体と価格設定が変わらず、かつプロ野球などが見られないという点で魅力に乏しいことは否めません。サッカーは観ないという人であれば、ABEMAと共通のプラットフォームで視聴できることはメリットと言えますが。


昨年はAmazonプライムからDAZNが視聴できるようになりましたが、こちらはプロ野球も視聴可能です。一部視聴できない試合もあるようですが、DAZN側にAmazonアカウントでログインできるページを設けるという強引なことをやっています。こうなっているのは、おそらくコンテンツ元との契約でDAZN以外のプラットフォームからは配信できないのでしょう。

Amazonとのパートナーシップはグローバル規模なので、やや強引でも対応せざるを得ないのですが、ABEMAについてはローカルなのでそこまでやる意味は薄いということになります。ABEMAとしてはそれでもDAZNを引き込みたかったのでしょうし、DAZNからしてもサブライセンスを含め収入源が増えるのは悪いことではありません。


にも関わらず、料金設定が月4,200円でDAZN本体と変わらないというのもまたひとつのポイントでしょう。つまり、プロ野球のコンテンツを抜いたところで価格は下がらないのです。それだけ他のコンテンツ、とりわけJリーグのコストが高いことの証左と言えます。逆に野球だけを切り出した「DAZN Baseball」が作れるということは・・・そういうことです。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000