ラグビー・シックスネーションズ、英で有料化へ。
ラグビーの欧州6か国対抗戦「シックスネーションズ」。そのうち4か国を占めているイギリスでは、現在公共放送のBBCと民放局のITVが放映権を持っており、無料で放送されているのですが、2026年から有料放送になる可能性が浮上しています。
政府が指定したスポーツなどのイベントについて、無料放送を義務付ける「ユニバーサル・アクセス権」の話はたびたび当ブログでも登場します。日本でも、先日のサッカー・アジアカップの中継をめぐって話題になったりもしました。
シックスネーションズは、イギリスが指定する「カテゴリーB」のイベントに該当します。カテゴリーAは無料での生中継が義務付けられ、カテゴリーBは生中継は有料でもOKですが、ディレイもしくはハイライトを無料で放送することが義務付けられています。
昨年11月、イギリス政府はシックス・ネーションズをカテゴリーAに格上げすることを検討しましたが、見送りとなっています。とくにウェールズの関係者が強く求めていたとのことですが、国の中でも温度差があるようです。
主催者側もさらに多くの放映権料を得たいという思惑があり、前向きではありません。無料放送が義務付けられても、放映権料が青天井になるわけではなく、売る側にも適正な金額で取引することが義務付けられます。そして、BBCやITVも大幅な増額に耐えうるほどの体力はありません。
ということで、現行の契約は2025年で切れ、2026年からは有料の放送局を交えた入札になるものと考えられます。また、2026年には12か国による新たな国際大会の開催が発表されており、日本の参加も有力視されています。世界のラグビーのカレンダーが大きく動きそうな中、当然ながらマネーの奪い合いも始まっているのです。
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