【正式発表あり】アメリカDAZN、MLBの放映権を狙う。

DAZNがMLBのアメリカ国内における放映権を狙っていると、大手通信社のAPが記事にしている。
DAZNは3年で3億ドルという条件を提示している模様。この件については14,15日に行われるMLBのオーナーズミーティングにて議論されるとのこと。
もし放映権を獲得できれば、アメリカのDAZNにとっては念願の4大スポーツの一角に食い込むことができる。権利関係がガチガチな4大スポーツにおいて新興勢力が風穴を開けられれば、それは信頼の証ともなる。

MLBにおいてはESPNのOTTサービスである「ESPN+」のほか、今年からFacebookでも25試合という少数ではあるが配信が行われてた。
4大スポーツでは権利を独占させず、複数の放送局に分割させることで全体の収入をつり上げる方式が取られる。ネット配信分野でも同じ方式になるようで、もしDAZNが権利を取得できるとしたら何試合になるのか。

ちなみにFacebookは25試合で3000万ドルを費やしたとのこと。この計算だと、1試合=120万ドル。DAZNが年間1億ドルを用意しても80試合程度となるが…。

黄金期の巨人戦が1試合1億円だったと言われているけど、ネット配信だけでそれ以上の金額がつくとは実に恐ろしい。
ちなみに日本でのMLBの配信についてはNHKやJSPORTSも行っており、無料放送・有料放送・ネット配信で権利が分けられている模様。
DAZNでは今季から日本語コメンタリーがなくなるという情報もあったが、結果的に大谷選手が所属するエンゼルスの試合についてはコメンタリーがついた。
現在は今季の大谷選手を振り返る特集も配信しており、やる気を失ったわけではなさそう。
でも、独占でないコンテンツであれば当然差別化が必要なわけで、現時点ではNHKを上回る魅力はない。例えばF1であれば相手は有料放送だし、F2やGP3も配信しているので立派に差別化できているのだけど。

そんなこんなで来年以降も微妙な状態は続きそうです。NPBの権利を半ば棚ぼた式に獲得してしまったので、MLBはNHKにお任せするというのもひとつの見識ではないかと。
ただ、菊池雄星選手の挑戦は気になるところなので、彼をどこまで追いかけるかも要素になってきそうです。

【追記 11/16 19:00】
正式に決定したようです。金額は既報の通り3年3億ドル。平日のナイトゲームについて、特定の試合ではなく、NFLの「レッドゾーン」のように個々の試合のハイライトシーンを切り取った形での配信になるとのこと。

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