MLBの日本国内の放映権料、簡単におさらい。
MLBが開幕したので、改めてMLBの日本国内における放映権料についてまとめます。と言っても、具体的な材料は乏しいのですが。
MLBの日本における代理店は電通であり、2020年までの契約では年間6,200万ドルの価値があったというのが、具体的な数字としてはもっとも新しいものでしょうか。電通は2021年以降も引き続き代理店契約を結んでおり、2028年までという情報もあるのですが確定ではありません。
少なくとも、今年(2024年)においては契約が続いており、そこからNHKや民放各局、J SPORTS、そしてSPOTV NOWに販売されていることになります(ABEMAはSPOTV NOWからのサブライセンス)。そして、金額は6,200万ドルから確実に値上がりしているものと考えられます。
かりに7,000万ドル程度だった場合、広告代理店の一般的なマージンは15~20%程度とされますので、20%を上乗せすると8,400万ドル。そして1ドル=150円とすれば、126億円という計算が成り立ちますが、仮定に仮定を重ねたものだけに信頼度は高くありません。
大谷翔平選手のドジャース移籍にともない、今年はドジャース戦の試合中継が中心となりますが、海外向けの放映権はMLBが一括で管理しており、その収益は各球団に均等に分配されるため、ドジャースに直接入るわけではありません。昨年までの所属だったエンゼルスにも分配されるというわけです。
なにかと引き合いに出されがちなプレミアリーグについても触れておくと、日本向けの放映権料は年間2,670万ドルという報道があります。なお、当ブログでは何度も繰り返しておりますが、放映権料と映像使用料はイコールではなく、放映権料が高い=映像使用料が高いということではありません。
MLBは各局が放映権を持っているので付随して映像を利用できるわけですが、一方でプレミアリーグがいくら請求しているのかは分かりません。一般的には報道目的であれば安価もしくは無料で利用できる規程を設けているはずですが、もし「プレミアリーグは放映権料映像利用料が高いので報道が少ない」という説を是とするのであれば、それは料金設定のほうに問題があると言わざるを得ません。
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