香港政府がパリ五輪の放映権購入(2大会連続)

香港におけるパリ五輪およびパラリンピックの放映権を、香港政府が購入したことが明らかとなりました。政府は国営放送RTHKと、民放3局(TVB・ViuTV・Hoy TV)にサブライセンスを提供し、無料で中継することとしています。


夏季五輪においては東京五輪に続いて2大会連続となります。ちなみに2022北京大会はTVBの独占だったとのことです。

前回の時も記事にしましたが、競争原理が働かないのは健全なやり方とは言えません。もっとも、あまり突っ込むと日本のジャパン・コンソーシアムも一種のカルテルであることは間違いないので説得力を失うのですが。


前回は国営放送RTHKはサブライセンスの対象ではなく、民放局のみで放送されたそうです。これはある意味、香港政府が影響力を強めるために施しを行ったのでは・・・と解釈することもできますが、今回はRTHKも含まれていますので、そんなことを気にする必要ももはやないのでしょう。

香港におけるIOCの代理店は電通です。香港当局は、電通と各局の交渉がまとまらなかったので介入したと説明しているようですが、それは前回も同じことで、最初からこうするつもりだったと思わざるを得ません。さすがの電通も国家権力相手だと弱いです。


東京五輪の放映権料は、前回のリオ五輪から下がったとみられます。競争が成立していないのですからある意味当然のことです。そして、今回は時差を理由にさらに下がったと推定されています。


なお、2026年大会からは電通が外れ、infrontが代理店になることが決まっています。infrontはタフな交渉で定評がありますが、それでも同様のことは繰り返されそうな予感です。

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