自転車ロードレース、東京五輪のプレ大会開催へ。

当然やらなきゃいけないことなんだけど、問題はいつやるか、だった。
なにせ6時間を超える長丁場。酷暑の中でイベントは成立するのか。そういう意味では7月21日という本番に近い時期に設定できたことは素直に称賛したい。
個人的には酷暑には耐えられると思っている。スピードが出る自転車であれば、水分補給に失敗さえしなければ風が身体を冷却してくれる。それよりもマラソン、そして競歩のことを心配している。

UCI公認レースになったのもよい。クラス1.2のため本来であればワールドチームは出場できないのだが、今回は五輪のフォーマットに従いナショナルチームが単位となるため、著名な選手の参戦に期待してもよいだろう。

問題は警備体制。県境をまたぐスポーツイベントは箱根駅伝など数えるほどしかないが、今回は1都3県にまたがる。警視庁および神奈川・山梨・静岡の各県警の綿密なすり合わせを事前に行う必要がある。
また、映像制作についてもテストの必要があるだろう。となると、ラインレースのライブ中継を日本国内で実施した事例はこれまでほとんどないはず。空撮用のヘリと電波中継用のヘリを飛ばし、かつ飛行可能時間には限りがあるので途中交代も必要。これだけのノウハウを持つ制作会社は日本には少ない。

おそらく五輪の国際映像を制作する会社が担当することになるんだろうけど、そこに日本の会社が食い込む余地があるのか。選定の時点から気にしておく必要がある。

テレビ中継についてはまったく不明。五輪の放映権を持っているのはNHKと民放キー局が共同出資している「ジャパンコンソーシアム」。手をあげてくれる局があればそれであいのだが、基本的にはライブでの完全中継が求められるだろう。

ともかく、この大会の成功は東京五輪だけでなく、その後の日本におけるラインレース実施の可能性をも占うことになる。滞りなく無事に開催されることを願うばかり。

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