ABEMA、四半期ベースで初の黒字化達成。

サイバーエージェントが発表した第三四半期決算では、ABEMAを含むメディア事業が四半期ベースで初めて黒字を達成しました。「ウマ娘」効果が一巡したゲーム事業でも業績が回復し、全体として好決算だったと言えそうです。まずはおめでとうございます。

メディア事業の売上高は前年比+25.8%の420億円。そして損益は+1.6億円となりました。2023年の第一四半期にはFIFAワールドカップの放映権料などを計上したことで-93億円となりましたが、思い切った投資を行ったことが吉となっています。


逆にそれ以前の赤字額をみると目を覆いたくなるのですが、上場会社でありながらとにかくここまで我慢し続けたことがすごい。今後は累積赤字を返していくステージへと突入していきますが、さらなる大型投資はあるのでしょうか。

メディア事業の売上は「WINTICKET」を筆頭とする周辺事業の割合が大きく、ABEMA単体ではまだ赤字だと言います。ただ、広告売上も順調に伸びていることがわかりますので、ABEMA単体でトントンくらいに持ち込めば、周辺事業で大きく利益を出していくこともできるでしょう。

WAU(Weekly Active User)の推移ですが、年明けにぐんと伸びたのは相次ぐ災害や事故発生による特需なので無視するとして、3月に入ってから伸びていることが特徴的です。画像でも説明されていますが、MLB効果は大きく、4月以降はさらなる伸びを期待していいかと思います。安定して2,000万WAUを獲得できるようになれば軌道に乗るでしょう。

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