乱立するFAST。F1も米でチャンネル開設。

F1は、アメリカで無料チャンネル「Formula 1 Channel」の開設を発表しました。5月3日に開幕するマイアミGPに先駆けて配信を開始する予定です。


F1、F2、F3、そしてF1アカデミーのリプレイや、過去のレースのアーカイブ、ドキュメンタリーなどを24時間365日配信していきます。日本での配信予定はいまのところありません。

広告収入によって無料で配信されるチャンネルのことをFAST(Free Ad-supported Streaming TVの略)と呼びますが、最近はとにかくFASTが増えています。最近ではゴルフのPGAツアーがFASTを開始し、日本ではDAZNを通じて配信されています。おそらくDAZN Freemiumでも視聴できるかと思います。


一周してテレビのビジネスモデルに回帰しているとも言えます。劇場で公開された映画が、時間を経てビデオ化され、さらに時間を経てテレビで放送されるのと同じ形です。ひとつのコンテンツを何度も活用し、視聴者の目に留まることで、未来のファンを獲得・育成していくのです。

FASTのチャンネルを束ねたプラットフォームとしては、日本だとABEMAや楽天のRチャンネルが代表的です。先ほどの記事にもありました通り、ABEMAは長年続いた赤字からようやく脱却できるところまで来ています。


プラットフォームの最大手と言える「Plex」は、先日世界180か国以上で、合計1,112チャンネルを配信していると発表しています。日本でも結構見られるチャンネルは多く、最近だとMLBのチャンネルも視聴できるようになっていたりします。もっとも、日本語で配信しているところは皆無であり、言語の壁が立ちはだかっているのですが。

チャンネル単体で黒字を出すのは大変難しく、ファン獲得のための種蒔きに徹し、他のところで回収していくことが肝要です。テレビだとチャンネル数も限られているので「なんとなくチャンネルを回したらやっていた」という偶然の出会いがあるのですが、ここまでFASTが乱立していると選んでもらうのも大変です。出会いを演出するためには、SNSなど他のメディアも総動員していく必要があります。


プラットフォーム側としては、視聴者を増やすとともに広告の単価を上げていきたいところで、チャンネルの内容に見合ったスポンサーを的確にマッチングしていくことが求められます。

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