Amazon、カナダでNHLの放映権獲得。

カナダの大手通信会社であるロジャース・コミュニケーションズは、自らが保有するNHLの放映権についてAmazonと契約を結んだことを発表しました。


来シーズンからの2年契約で、月曜夜に開催される試合の放映権をAmazonに譲渡します。Amazonは新たに「Prime Monday Night Hockey」という番組を開始します。

ロジャースは、2014-15シーズンから12年間の契約を結んでおり、放映権料は総額で52億カナダドル(約5,900億円)と報じられています。しかし、CATVの契約者数は減少が続いており、さらにカナダ国内を本拠地とするNHLチームの成績が奮わないこともあり、この取引は大幅な赤字になっていると報じられています。


そこで、残り2年となった契約の一部を「切り売り」する形となった次第です。テレビからストリーミングへの移行はテレビを見なくなった人たちにとっては歓迎される出来事ですが、その一方で独占配信になるため、従来のファンにとっては負担が増えます。

こうなると、ロジャースはもはや契約を更新する意志がなく、次期サイクルはAmazonが圧倒的に有利な立場にあると考えられるのですが、ロジャースのスタフィエリCEOの発言によると、契約を更新したい意向があるとのことです。その場合、単独ではなくAmazonなどとのパートナーシップを模索することになるでしょう。

ロジャースは本拠地であるトロントで、NHLのメイプルリーフス、MLBのブルージェイズ、NBAのラプターズなどを傘下に持っているため、スポーツ中継を大幅に縮小する意志はないものの、露出を増やすという観点でAmazonと組むことにしたという建前のようです。


そういえば、大谷翔平選手の移籍先としてブルージェイズが一時的に浮上したことがありました。この際、NHLの放映権を更新しないことで獲得の資金源とするのでは・・・という報道が出ていました。この話の真偽は定かではありませんが、大谷選手を獲得できなかったことで、逆にNHLの更新の可能性が出てきたというのはなんとも悲しい話です。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000