【現地取材】鎌倉インテル、マンション脇に新スタ。
サッカー・神奈川1部リーグに所属する鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)は、今年12月にオープン予定の新スタジアムについて名称を「ゴールドクレストスタジアム鎌倉」(略称:クレスタ)とすると発表しました。
スタジアムといっても人工芝のピッチに簡易的な客席を設けた程度のものですが、この規模のクラブが専用のスタジアムを運営するケースは珍しく、また筆者も神奈川在住だったりしますので、この件には関心を持っています。ということで、休日に現地に行ってきました。
鎌倉インテルは、現在湘南モノレール・湘南深沢駅の近くで「みんなの鳩サブレースタジアム」を運営しています。この付近は再開発が予定されており、鎌倉市役所の移転も予定されているのですが、3年間の期限付きで土地を借りることができたため、スタジアムとして整備されました。
今年その期限が切れることで代替地を募集したところ、同じく湘南モノレール・富士見町駅の近くにあった自動車教習所の跡地が協力を申し出たという経緯です。この跡地には現在マンションが建築中で、そのデベロッパーであるゴールドクレストがネーミングライツを取得しました。鎌倉インテルとしては市外でも構わないという姿勢でしたが、いい場所が見つかったことになります。
※写真は現在建築中のマンションのようす。
自動車教習所が閉鎖されたのは結構前のことのようですが、跡地の活用がなかなか決まらず、マンションの建設予定が決まってからもまだサッカーのピッチがとれるだけの土地が余っているというのはなかなか不思議な話です。
この土地の下には、相模川の水を横須賀市に運ぶ「横須賀水道」が通っています。地図を見る限り、必ずしもこの上に建物を建ててはいけないわけではなさそうですが、マンションの大規模開発となるといろいろ制約があるのかもしれません。今後はここにもマンションが建てられるのかもしれませんが、いったんはスタジアムとして活用が図られることになります。
※紫色の線が「横須賀水道」。青い四角はマンションが建設されている場所。
鎌倉インテルは地域に根づくスポーツクラブを理念としており、そのために自前のスタジアムを持つということはとても重要です。将来的にさらに上のレベルを目指すのかは分かりません。神奈川にはすでに多数のJクラブがありますし、もし上に行くならばもっと広い土地が必要となります。それでも、着実に一歩ずつ次のステージに進んでいるとは言えるでしょう。12月のオープンが楽しみです。
※横須賀水道の上からマンションの建設現場を見る。真っすぐな道が走っている。
※道路の脇には「ヨコスカ」と書かれた杭が埋め込まれている。
0コメント