DeNA、スポーツ実況アプリを本格展開へ。
DeNAは、5月24日に発信したプレスリリースで、スポーツ応援実況アプリ「play-by-sports」の提供を「本格的に」開始したと発表しています。
「本格的に」とあるのはすでにテスト配信が行われていたからで、4月20日に開催された横浜DeNAベイスターズの二軍戦などでテストが行われています。この試合はちょうど筒香選手の復帰戦にあたり、テストにはちょうどよいということで急遽決まったようです。
さらにさかのぼると、昨年3月に「play-by-play LIVE」というアプリのテストを行っていることが分かります。この際にはあまり手応えがなかったということでしょうか。1年の潜伏期間を経て、名前も改めて再挑戦となります。
いわゆる実況者による配信ビジネスにスポーツコンテンツをかけ合わせる発想は、おそらく考えているところは多かったのではないかと思われますが、実際にやろうとするならば自社でコンテンツを抱えているところがやりやすく、二軍戦からスタートしたのは適切な判断かと思います。
一軍戦はすでにそれなりの値段で販売しているので自社と共食いになりますし、Jリーグ(SC相模原)やBリーグ(川崎ブレイブサンダース)はリーグが放映権を一括管理しているのでまず無理です。ニッチなコンテンツでも実況者の腕しだいではファンを増やせますから、小さなところを拾い上げていく形になるでしょう。
社内ベンチャー的なスモールスタートのようにも見えますが、DeNAが公式に出している以下の動画をみると結構将来を見据えたビジネスのようにも見えます。収入源としてはいわゆる「投げ銭」に相当するデジタルグッズが中心となるようですが、今後配信者やスポーツの主催者にも還元していけるようになるのが最初の目標と言えます。
6月8日に開催される交流戦、横浜DeNA vs. ソフトバンク戦は「スポーツ応援実況アプリplay-by-sportsデイ」と題され、実況者による始球式も行われるとのこと。その後アプリでのライブ配信もあるそうですが、一軍戦の映像は使えないので、当日横須賀で開催される二軍戦(vs. オイシックス新潟)が対象になるのでしょうか。
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