国体改め国スポ、抜本改革へ。全中も縮小。
今年から、国体(国民体育大会)は名称を国スポ(国民スポーツ大会)に改めたことはあんまり知られてないかもしれませんが、10月5日には佐賀県で最初の開会式が行われます。また、すでに先行して競技が開催されています。
そんな国スポですが、2035年をめどに抜本的な改革に乗り出すと報じられています。従来は都道府県の持ち回りで開催されていましたが、2034年には2巡目が終わります。2035年からは複数の都道府県にまたがっての開催や、競技によっては開催地を固定化したり、開催時期も柔軟に変更するとのこと。また、隔年開催も視野に入れています。
2022年にはプロジェクトチームが設置され、新たな大会像の検討を進めてきました。国体の開催によって、全国でスポーツインフラの整備が進められたなどの功績はありますが、2巡もすればその効果も薄く、弊害のほうが目立ってきたというのが実態でしょうか。
全国から選手・役員たちが一堂に会することの意味も、交通や通信が発展した現代となっては薄くなっています。大会が肥大化することで、宿泊施設の不足も問題となっています。そのため、国体ではいわゆる「民泊」が特例として認められてきたという経緯もあります。
でも、今後は選手・役員だけでなく、観客も多く呼び込める大会になっていくのが理想でしょう。そうなると、やはり開催地を分散し宿泊施設を確保することが必要です。
全中(全国中学校体育大会)は、2027年から一部の競技を実施しないことを決定しました。少子化と、教員の負担軽減が主な理由ですが、こちらも一度に集まってやることの意義がなくなったと言えるでしょう。
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