ブラジルリーグ、国外への放映権販売が整わず。
南米のサッカーが視聴できるサービスとして、以前も紹介したことがある「Fanatiz」ですが、今年4月に開幕したブラジレイロン(ブラジル全国選手権)の放映権が混乱しているとのこと。こちらも正確な情報をつかみかねているのですが、日本向けでは現在一部の試合しか配信されていないと聞きます。
ブラジレイロンの所属クラブは、現在「LFU」と「Libra」という2つの陣営に分かれ、それぞれが資金調達を行っているという状況です。これは、ブラジルのテレビ局・Globoとの契約が今年限りで切れることから、来年(2025年)以降の主導権を争っている状態です。本来であれば一括管理に移行するはずだったのですが、意見の相違から分裂してしまいました。
Libra陣営は2025年以降も引き続きGloboと契約を結んだことが明らかとなっていますが、LFU陣営についてはまだ契約が決まっていません。
この混乱によって、国外向けの放映権販売については態勢が整わなかったようです。Fanatizの拠点であるアメリカでも、4月のシーズン開幕までに放映権契約が成立しませんでした。国際映像も制作されていなかったとのことで、外に目を向ける余裕などなかったのでしょう。
4月下旬にFanatizはようやく契約を結ぶことができ、アメリカとカナダで配信を開始しました。しかし、1部リーグ(セリエA)の20クラブのうち、レッドブル・ブラガンチーノとコリンチャンスが同意せず、この2クラブのホームゲームについては配信されません。この2クラブはどちらもLibra陣営に属しています。
5月にはinfrontがLFU・Libraの双方と代理店契約を結び、国外への放映権販売を開始したと報じられています。これでようやく態勢が整ったとも言えますが、先に書いた通り、来年からはまた変化が生じることもあって、infrontとの契約は単年になっているとのことです。
いずれにせよ、先ほど触れたアメリカとカナダ以外の放映権についてはまだ不透明な部分が大きいです。また新しい情報があれば触れていく予定です。
- LFU陣営(11クラブ)
- インテル・ナシオナウ
- クルゼイロ
- フルミネンセ
- バスコ・ダ・ガマ
- アトレチコ・パラナエンセ
- アトレチコ・ゴイアニエンセ
- ボタフォゴ
- フォルタレーザ
- クイアバ
- クリシウーマ
- シュベントゥージ
- Libra陣営(9クラブ)
- コリンチャンス
- パルメイラス
- サンパウロ
- フラメンゴ
- レッドブル・ブラガンチーノ
- アトレチコ・ミネイロ(MG)
- グレミオ
- バイーア
- ビットーリア
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