SPOTV NOW、セリエAとFA杯の契約満了。

SPOTV NOWは、2023-24シーズンまで配信していたセリエAとFAカップについて、配信終了を発表しています。セリエAは6月30日に終了し、すでにアーカイブが視聴できなくなっています。FAカップは7月31日に終了予定です。

この件から言えるのは、今シーズンをもって契約が切れるということ。それ自体は以前から分かっていたことなんですが、現時点で再契約はできていないことになります。

ただ、再契約の可能性が完全に消滅したというわけでもありません。水面下では交渉していたとしても、守秘義務によってそれは表に出せないのです。ですから、正式発表までお待ちくださいとしか言いようがありません。

それを踏まえて現状についてお話すると、FAカップについてはU-NEXTが獲得する可能性が高くなっています。U-NEXTが来シーズンの権利獲得を発表した時点で、SPOTV NOWが配信する可能性は限りなく下がります。「独占」となれば完全に消滅です。

また、FAカップとセットで2025-26シーズン以降のプレミアリーグの放映権も入札が実施されています。FAカップの放映権が確定した時点で、同時にプレミアリーグの行方も確定することになります。

開始時期がずれているものをセットで販売するという珍しい出来事なので、どうしても混乱してしまいますが、来シーズンのプレミアリーグについては引き続きSPOTV NOWで配信することが発表済みです。

ちなみに、ABEMAでもプレミアリーグのアーカイブはすでに視聴できなくなっていますので、同様に契約が切れています。来シーズンもサブライセンス契約が結ばれるかどうかは確定していません。こちらも続報をお待ち頂ければと思います。

セリエAは、DAZNとSPOTV NOWの2社で配信されていました。現在の契約は2021-22～23-24シーズンの3年間であり、両社ともに契約切れとなります。DAZNの「海外サッカー」のカテゴリー確認したら、やはりセリエAは消滅していました。

最初はDAZNのみが配信していましたが、途中からSPOTV NOWが参入してきました。これはセリエAの放映権が非独占であることが理由で、両社には交互に2試合のライブ配信を独占できるオプションが与えられていました。「DAZNが権利を売った」といった話が一部で出回っているようですが、そういう話ではありません。

次期契約についてはまだ発表がありません。引き続き非独占になるのかどうかがポイントとなりますが、前回と同じinfrontが代理店についており、大きくは変わらなさそうです。もっとも、1社しか手を上げなければかつてのDAZNのように事実上の独占となるわけですが。

他にも、リーグ・アンとEFL(カラバオカップとセット)の来シーズンの放映権がまだ発表されていない状況です。これらについても、正式な発表があり次第お知らせしていきます。