五輪種目、自転車は人気?馬術は不人気?
パリ五輪関連では「女性自身」がこんな記事を出していました。民放各局の事前取材において、人気の種目と不人気の種目の格差が激しいというものです。まぁ、以前から格差はありますし、結果次第でマイナースポーツが脚光を浴びるのが面白いところなのですが。
人気の種目としてあげられているのが、今回から採用されるブレイキン。メダルが期待されるShigekix選手が自ら説明会に出席するなどPRに力を入れているとのこと。いわゆるアーバン・ストリート系のスポーツもメディアの露出が重要であるという認識を強く持っており、かつてスノーボードなどが別の意味で注目されたのとはまた異なっています。
逆に不人気種目としてあげられてしまったのが馬術なのですが、正直これはメディア側の勉強不足でしょう。東京五輪の馬術も、障害に日本らしさを散りばめたり結構面白いことをやっていました。バックがJRAなので、競馬中継を行っている局以外は近寄りがたいのかもしれませんが。
なお、馬術については今回もグリーンチャンネルが無料で生中継を行うことになっています。グリーンチャンネル自身は民放連に加入しておらず、ジャパンコンソーシアムにも入っていないという理解なので、スポットでライセンスを得ていることになります。
馬術とは対照的に、競輪の統括団体・JKAがバックアップしている自転車競技はメディアからの人気が高いとのこと。その理由として、映像使用料をJKAが負担する形で無料で使えるからだと書かれています。
先の卓球とは大違いです。卓球のWTTツアーはIMGが放映権を管理していると書きましたが、自転車競技においても世界選手権はIMGの管轄です。さすがに卓球同様に高額の料金を請求しているとは考え難いですが・・・。そうなると、料金はIMGよりも主催者の意向が強いということになります。
日本での放映権はJKAと日本テレビが持っており、JKAは傘下の「SPEEDチャンネル」で放送していたりしますが、その副作用として競輪ではない自転車ファンが観られないという状況も発生しています。ロードレースに強いJ SPORTSでの放送を求める声も根強いですが、競輪マネーからロードレースにも補助金が出ていたりしますので、なかなか強くは言えません。
トラック競技では、UCI(世界自転車連合)が管轄しているトラック・チャンピオンズ・リーグだとWBDが放映権を管轄しており、こちらはより映像を使いやすいようです。東京五輪で銀メダルを獲得した梶原悠未選手など、有力選手がいますのでぜひご注目を。
ロードレースもテレビでの生中継はないものの、パリの風景を堪能できるコース設定ということでぜひ観ておきたい種目です。東京大会での映像は、普段見ている日本とはまた異なる雰囲気を味わうことができました。YouTubeで視聴できますのでこちらも是非。
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