米3社連合「Venu Sports」が料金を発表。

ディズニー・WBD・FOXの3社が合弁で立ち上げたスポーツ専門のストリーミングサービス「Venu Sports」ですが、料金が月額42.99ドルになると発表しています。専門家のあいだでは40~50ドルが予想されていたので、想定の範囲内、かつちょっと安めといったところでしょうか。


7日間の無料トライアル付きで、初期の契約者に対しては1年間料金を固定するとしています。裏を返せば1年後に値上げされる可能性も大いにあるわけですが。

Venu Sportsは3社の持つ計14のスポーツチャンネルが提供される予定です。従来はCATV等を通じて契約していたものが直接購入できることになります。また、ディズニーの「ESPN+」やWBDの「Max」で提供されているストリーミング専用のコンテンツも加わります。


サービス開始は「秋」となっており、まだ正式な日時が発表されていません。理想としては9月のNFL開幕に間に合わせたいところでしょうが、規制当局の承認がまだ降りておらず、また訴訟も抱えており先行き不透明です。

9月5日のNFL開幕戦はNBC(Peacock)が放映権を持っており、Venu Sportsでは配信されません。NFLの放映権はNBC・CBS・FOX・ディズニー(ESPN)・Amazonが保有しており、Venu Sportsはこのうち2社しかカバーしていないのです。


テレビを持たず、またスポーツ以外のコンテンツに関心がない層にとっては刺さるサービスなのですが、結局のところこれだけでは足りず、複数のサービスと契約する必要があることは変わりませんので、ファンの支出は引き続き高止まり状態です。高騰を続けるスポーツの放映権料を、他のコンテンツのファンが賄っているという構図が崩れることによって、さらなる負担増加も考えられます。

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