【追記あり】米ABC、NFLへの再参入をめざす。

もうすぐスーパーボウル！

ということで今回はNFLの話。試合はもちろん、ハーフタイムショーやCMにも注目。CMはおそらく日本では見られないけど、後日何かしらの手段で見られるでしょ。たぶん。

さて、放映権ビジネスで最大の成果をあげているスポーツと言えば、ヨーロッパならプレミアリーグ、アメリカならNFL。

NFLの放映権料は現在年間50億ドル超という途方もない金額に達している。

各チームはシーズンで16試合を戦うので、ホーム開催は半分の8試合だけ。オフェンスとディフェンスで選手全員が入れ替わるなど、抱える選手数も多い。それなのにこの規模なのだから実に恐ろしい。

いわゆる4大ネットワークのうち、現在NFLの放映権を持っていないのはABCだけ。ただし、同じディズニーの傘下にあるESPNが権利を保有しており、プレーオフ1試合とプロボウル(オールスター戦)についてはABCでも放送される。

※ちなみにプレーオフ1試合とはコルツvsテキサンズ戦。

ということで、改めてABCが放映権獲得をめざすとのこと。ESPNが持っている権利を地上波に拡大するのではなく、他局が持っている権利を奪いに行くのだという。

もともとABCが持っていた権利をESPNに移管したという経緯があるので、元に戻すだけでは気がすまないということか。

その背景として男性の視聴者層を取り込みたいという意図があるとのことだが、将来的にはスーパーボウルの放送も視野に入れているはず。

現在スーパーボウルはABCを除く3大ネットワークの持ち回りとなっており、今年(2019年)はCBSが担当。すでに2023年(FOX)までは決定しているので、ABCは2024年以降をめざすことになる。

地上波のABC、有料放送のESPN、OTTのESPN+。プラットフォームは揃っているので、あとはディズニーがどのようなポートフォリオを組んでくるのか。

OTTについてはNFLが独自サービスを持っているのでこの対象には含まれないが、おそらく今後数年で地上波が生き残れるかどうかの審判が下り、それに応じてポートフォリオが組み替えられることになるのだろう。

少なくとも言えるのは、NFLの放映権料はまだまだ上がりそうだということ。ほんと、いつまで続くんでしょうね。

今年のホスト局だったCBSがCMをまとめてくれました。あとでじっくり見よう。