サッカー日豪戦、豪では地上波放送なし。
途中速報を2本ほど挟みましたが、だいぶプライベートとの折り合いがつけられるようになりましたので、少しずつブログを再開してまいります。
さて、本日19:35(日本時間)にキックオフされる、ワールドカップ最終予選・日本vs.オーストラリア戦。日本ではテレビ朝日で放送、DAZNで配信されますが、オーストラリアでは「Paramount+」での配信のみで、無料放送はないとのことです。
AFCが主催するワールドカップ予選の放映権は、オーストラリアではParamountが獲得しています。その経緯については以前記事で紹介しましたが、豪サッカー協会とその代理店であるIMGの取りまとめにより、AFC主催大会・オーストラリア代表の親善試合・FIFA女子ワールドカップがセットになって販売されています。
よって、男子のワールドカップ本戦を除くオーストラリア代表戦はすべてParamountとなるのですが、一部の試合はParamount系列のテレビ局である「Network Ten」で無料放送されることとなっています。裏を返すと一部の試合は有料配信ということになります。
Paramountの発表によると、ワールドカップ予選についてはホームの試合が無料放送され、アウェーの試合はParamount+独占となっているようです。
すなわちアウェーがDAZN独占となっている日本と同じなんですが、面白いのは日本ではDAZNがテレビ朝日に対してサブライセンスを出す形になっているのに対し、Paramountは自社のみで同様のことをやっていることです。サブライセンスであればライセンス料の収入が得られますが、自社で無料放送をするのであれば、その分CMが入るかどうかに関わってきます。そのリスクを自社で負わなければいけません。
こうなると、出てくる議論はお決まりの通り、無料放送を義務付ける「ユニバーサル・アクセス権」の話になるのですが、オーストラリアにも「反サイフォン法」という法律があり、重要なスポーツイベントについては無料放送が義務付けられています。
で、そのリストを見ると、ワールドカップ予選の試合は対象となっているのですが「オーストラリア国内での試合に限る」という記述があり、アウェー戦は対象外なのです。ですから、Paramountは自らの権利を最大限に活用しただけにすぎないとの見方もできます。
中東での試合ならば時差の関係で深夜になるため、無料放送はあきらめるという判断になるでしょうけど、今回の日本戦は豪州時間でも21:35~なので、なんとも微妙なところ。もちろん有料で配信する以上、その分のもとは取らせてよ、という言い分になるでしょう。
日本でも、11月のインドネシア戦と中国戦はともにアウェーであり、時差の少ないところでDAZN独占となります。オーストラリアで現在起こっている議論は、来月日本でも確実に起こることです。
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