LIV、欧州ツアーに接近か。ノーマン会長は退任の報。
本来ならば昨年(2023年)のうちに決着しているはずだった、PGAとLIVの統合話ですが、1年経ってもいっこうに決着せず、また越年を迎えようとしています。本音ではやる気がないのかもしれませんが・・・
そんな中、テレビマッチでPGAvs.LIVの対戦が実現するそうで、PGA側はマキロイ選手とシェフラー選手、LIV側がデシャンボー選手とケプカ選手が出場。12月17日(現地時間)にラスベガスで開催され、WBD傘下のTNTで放送されます。
賞金総額は1,000万ドルを超える見込みで、暗号通貨大手のCrypto.comがスポンサーとなり、賞金も暗号通貨で支払われます。
これはあくまで非公式のイベントなのでPGAもLIVも直接関係はしていないのですが、LIVはPGAではなく欧州ツアー(DPワールドツアー)との提携について交渉しているとも報じられています。もともとPGAと欧州ツアーは緊密に連携しているわけですから、この動きをPGAが知らないわけでもないでしょう。こっそり裏道を案内している感もあります。
LIVの所属選手はPGAツアーへの参加を認められていませんが、欧州ツアーとスケジュールを調整することで試合が重ならないようにし、参戦に門戸を開くことが考えられます。欧州ツアーでポイントを積み重ねることで、メジャー大会の出場権も得られやすくなります。
LIV側はグレッグ・ノーマン会長が退任するとも報じられています。後任として、NBAやNHLのチームで幹部を歴任したスコット・オニール氏の名前があげられています。アメリカのスポーツ界に顔が利く人物を据えることで、関係改善をはかるのでしょうか。
最近では、F1においてGM(キャデラック)の新規参戦が発表されましたが、その際にF1を運営するリバティ・メディアと、キャデラックチームの本体であるアンドレッティの双方がトップを交代するという出来事がありました。F1もPGAも、独占禁止をめぐってアメリカ政府から調査を受けていたという共通点があります。こういう形で手を打つというのは、ある意味アメリカらしい幕引きのやり方なんでしょうか。
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