アジアカップの海賊放送にFIFAらが激怒。

当ブログでは違法行為を推奨する気はないのでさらっと触れておきますが「beoutQ」なる違法放送局があり、現在アジアカップを開催しているAFC(アジアサッカー連盟)が大層お怒りの様子。
名前から想像される通り、カタールの放送局であるbeIN Sportsの映像を勝手に流している。そして、中東におけるアジアカップの放映権もbeIN Sportsが持っている。

「中東のCNN」ことアルジャジーラのスポーツ部門を分離する形で設立されたbeIN Sportsは、その資金力で中東向けのみならず多くの放映権を買いまくっているのだけど、それを気に食わない人は当然出てくる。

ただ、そういう感情以前にこの問題には複雑な中東情勢が反映されており、2017年6月からいくつかの国がカタールと断交したことが関係している。その中にはサウジアラビアや、今回の開催国であるUAEも含まれる。
なぜ断交している国の放送局が放映権を持っているのか。それを買うために金を払わなければならないのか。そんな不満がbeoutQを生み出した。Qはカタール(Qatar)の頭文字ですし。

どうやら本拠地はサウジアラビアにあるらしく、AFCもサウジの司法に訴える構えのようだが、beIN側はサウジ政府がバックについているとの疑念を抱いているようで、おそらく相手にされなそう。
もちろんアジアカップに限らず、他のスポーツやエンターテイメント作品も被害にあっているわけで、今後は被害者たちが手を組んで圧力をかける展開になることは確実。
スポーツと政治は別だとは言うけど、現実はなかなかそうもいきませんね…
ということで、FIFAなどが連名で声明を出してきました。これはもはや外交問題ですね。さまざまなスポーツでサウジが閉め出されるという展開もありそうです。

まぁとりあえずアジアカップでは日本が倒しておきましたが。

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