仏DAZN、リーグ・アン不調で大幅値引きキャンペーン。
フランスのDAZNは、今シーズンのリーグ・アン全試合を視聴できる「ミッドシーズンパス」の販売を1月3日から開始しました。価格は69ユーロで、今シーズンは残り5か月と考えれば月額13.8ユーロという計算になります。
なお、ライブ配信されるのは毎節9試合のうち8試合で、残り1試合はbeIN Sportsがライブの権利を持っていることからディレイでの配信となっています。
今シーズンからリーグ・アンの放映権を年間4億ユーロで獲得したDAZNですが(beIN Sportsは1億ユーロ)、契約数の目標設定がを150万件であるのに対し、実際には50万件程度ではないかと推測されているようです。
その理由としてあげられるのが料金であり、月額39.99ユーロ(年間契約で29.99ユーロ)という設定をフランスの多くのファンは受け入れませんでした。違法視聴が蔓延しているとされ、フランスの政府当局は対策に追われています。
昨シーズンまでの放映権料は年間5.8億ユーロだったので、それでも下がっているという事実があります。DAZNは5年契約を結びましたが、契約数がノルマを達成できなければ2年後に解約できるオプションが付いており、契約数を伸ばすことはリーグ・アンにとっても必須の課題です。単に売りっぱなしにしていいものではありません。
昨年8月には、ライブ配信を1日1試合のみに限定した廉価版のパッケージを月額19.99ユーロ(年間契約で14.99ユーロ)で販売しましたが、やはり好評とは言えないようで、9月には期間限定のキャンペーンを実施しています。
こちらは年間契約で月19.99ユーロとなり、月ごとの契約者も最初の2か月が19.99ユーロになるという内容です。ただ、9月開始で年間契約となると、オフシーズンをはさんで来シーズンの序盤までが含まれますから、翌年の更新時がまた大変になりそうですが。
リーグ・アンを運営するLFPのラブルーネ(Labrune)会長は、メディアに対して「DAZNの当初の価格設定は誤りだった」という発言をしたとのこと。ラブルーネ会長は昨年9月に行われた会長選挙で再任を果たしているため、ある意味気が強くなっているようにも思えます。いや、責任はリーグ側にもあるのでは?と思ってしまいますが・・・
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