高校サッカー決勝、枠に入らず。TVerもダウン。

1月13日に開催された、全国高校サッカー選手権の決勝戦は延長戦でも決着がつかず、さらにPK戦でも両チーム10人目でようやく決着するという死闘となりました。


このおかげで「最大延長16時45分」となっていた放送枠に入りきらない事態に。また、最後までライブ配信を行っていたTVerもアクセス殺到により障害が発生したとのことです。

まず、高校サッカーは日本テレビ系列だけでなく、全国の民放43局による共同制作となっています。系列局だけでは全国をカバーできないことから、1971年にこの仕組みが導入され、以後50年以上にわたって継続しています。


これにより47都道府県すべての代表をカバーできることにより、各地方局ではそれぞれの代表の試合が放送されています。また、TVerでは2020年から地区大会の決勝戦がライブ配信されるようになり、現在は全国大会も全試合が配信されるようになりました。


全国大会の準決勝と決勝については43局すべてが放映権を保有する形です。例えば、系列局がない沖縄県ではフジテレビ系列の沖縄テレビ(OTV)が放送していますし、独立局のtvkなども放送していました。

日本テレビでは、16時50分までハイライトという形で枠を確保していたため、16時47分までは中継を続けましたが、その後3分間CMが流れました。これは枠の都合上どうしても入れざるを得ないものでした。


その間に決着がつかなかったことは不幸中の幸いであり、16時50分からの「news every」で続きを中継し、なんとか決着のシーンを届けることができたそうです。

ただ、この時間はローカル枠のため、局によって対応が異なっていることには注意頂ければと思います。そのまま16時45分で中継を打ち切った局もあれば、すべて放送できた局もあったも聞いています。


上述の仕組みによって全国での放送が実現した反面、日テレ系列以外の局も参加していることがネックになります。BS日テレに逃がすという手段も使いにくいでしょう。16時45分までは全国中継の枠が確保されていましたが、そこからの融通が効かなかったことが今回の悲劇の要因です。


批判は免れませんが、いちばん悔しいのは当事者かと思いますので、次回以降何かしらの改善案が示されることを期待します。

前向きな話もしておくと、今回の決勝戦はタイでもライブ配信されたとのことで、初めて海外で放送・配信されたケースとなりました。現地観戦したタイのインフルエンサーがきっかけとのことですが、確かに高校生の大会が満員になるというのは珍しい光景なのかもしれません。

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