フジ不祥事の影響は。ヤクルトもCM出稿停止。
最近世間を騒がせているフジテレビの問題について、大手企業のCM出稿差し止めが続いていますが、その中にヤクルト本社の名前が含まれていることに着目しました。
ヤクルト本社はフジ・メディアHDの株式を400万株近く保有する大株主であり、その判断は重いと言ってよいかと思います。
また、東京ヤクルトスワローズの運営会社である株式会社ヤクルト球団は、ヤクルト本社が80%、フジ・メディアHDが20%という出資比率になっています。2月のキャンプインを控え、この問題が長期化するようであれば、キャンプ報道、そして公式戦の中継にまで影響を及ぼす可能性も否定できません。ただ、映像制作をフジが手がけている以上、すぐに代わりが見つかるというものではありませんが。
正直、この問題を当ブログとしてどう取り扱えばいいのかはよく分かりません。SNSでは「放映権」と「放送免許」を混同している発言をよく見かけるので、ニュースを探すのが面倒になっているという影響はあるのですが、本来のフィールドであるところの放映権にどんな影響が出てくるのかは、まだまだ様子をみていく必要があります。
皮肉にも、現在のACジャパンのキャンペーンは「決めつけ刑事」であり、フジテレビでもこのCMが多く流れる状態となっています。週刊誌中心の報道をどこまで信頼すればよいのかは分かりませんし、ましてやSNSの憶測に惑わされてもいけないでしょう。スポーツ界でも誹謗中傷問題はここ数年の大きなトピックであり、本当にひどくなったなと感じます。
当ブログの内容も多くは憶測でできあがっているのですが、それ故にどこまでが事実であり、どこからが憶測なのかはきちんと線を引いたうえでお伝えしていく必要があると考えております。
今回の騒動では「守秘義務」という言葉が飛び交っています。当ブログが取り扱っている情報も、表に出ているのは氷山の一角で、多くは守秘義務という壁に隠されたものと考えています。表に出ている情報をつなげていくのを楽しもうというのが当ブログの趣旨です。
その結果として真相に迫ってしまうこともあるかもしれませんが、その多くは憶測にすぎないということ肝に銘じておく必要があります。
上述のヤクルトスワローズ以外にも、F1の放映権に着目している方が多いようです。F1の放映権はフジテレビ、DAZNともに今年(2025年)までの契約となっています。来年以降の契約に影響が出るのでは・・・という見方もできるでしょう。
来年を待たずに打ち切られるのでは、という不安を抱えている方も多いようです。F1だと、戦争によってロシアとの契約が打ち切りになった例はありますが、これは一企業の不祥事ではなく、国際政治における制裁であり、今回の問題とは別に考える必要があります。ちなみに「F1 TV Pro」も遮断され、ロシアでは合法的にF1を視聴できなくなっています。
こういう特殊な事例を除くと、放映権が取り消されるケースはほぼ放映権料の不払いです。フジテレビが経営的に傾かない限り、契約は履行されるでしょう。ACにCMを差し替えても、通常はそのまま広告料金が支払われるとのことですから、すぐに経営に影響が出るわけではないのですが、4月の番組改編以降からじわじわと影響が出てきそうです。
他にはプレミアリーグがロシアとの契約を打ち切ってますが、その一方で来年のFIFAワールドカップの放映権はロシアのMatch TVとの契約が発表されており、判断は分かれています。ワールドカップほどのコンテンツであれば、あまねく世界中の人々に見せるべきだという「大義」を掲げることができてしまいますが、結局のところビジネスとしての判断です。
あと、直近ではフィギュアスケートの四大陸選手権・世界選手権がありますね。こちらはむしろISUのほうが日本からの放映権料に依存しているという構図がありますので、ISUのほうから動くことは考えにくいです。ISUはロシアが締め出されたことのダメージも大きく、来シーズンにはロシア選手の復帰を認める方向で動いています。
まぁ、つらつらと書きましたが、慌てることなく、過激な論調に惑わされることもなく、冷静な情報把握に努めたうえで判断していこうというのが今回の結論になるかと思います。
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