テニス・全豪OP、公式がゲームっぽい配信。
先月開催されたテニスの全豪オープン。公式のYouTubeで「AO Animated」というライブ配信が実施されました。ゲームのようなキャラクターが実際の試合を再現するというものです。
始まったのは昨年の大会からだそうですが、今年はさらにパワーアップしたとか。コートに多数のセンサーを設置してボールの位置を計測します。リアルタイムから2分程度のディレイだったそうですが、逆に2分あればこれだけのレベルで再現できるというわけです。
こういった試みは他の競技でも行われていて、昨年はNFLの試合が人気アニメ「ザ・シンプソンズ」のキャラクターによって再現されました。子供向け番組とコラボすることで、より親しみやすいコンテンツを提供する狙いがあったようです。
全豪オープンの主催者は「ファンとプレイヤーの絆を深める」ことが狙いだとしており、これ以外にも選手のインタビューやコートの裏側の映像を積極的に配信していました。
自らが主催者であり、放映権を販売する側なのですから、やりたい放題にできるように思われるかもしれませんが、実際にはその裏でいろいろと調整があったのでは・・・と想像します。とくに有料放送の国では、契約せずにこちらに流れる人が多いであろうことは充分想定されますので、対象試合を絞り込んだり、また上記では2分ディレイと書きましたけど、どの程度のディレイにするかも議論されたのでしょう。
スポーツにおけるデータ分析はどんどん高度化しており、試合中の選手にセンサーを付けてモーションキャプチャーを行うといったことも今後増えていくかと思います。そうなると、集まったデータには果たしてどんな権利が発生するのか、といった問題も今後は出てくるのでしょう。放映権の概念がさらに拡張されるようになるのかもしれません。
本日掲載したもう1本の記事も、データによってもとの競技を再現することで発生する権利という点では、ある意味先行事例になり得るのかもしれません。ということであわせて紹介しておきます。
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