MLS、豪で放送開始。Apple独占に穴。

オーストラリアの公共放送・SBSは、アメリカのMLSの放送を開始しました。毎週1試合を生中継します。また、オンデマンドでの配信も行っています。契約は単年だとのことです。


現地時間では月曜朝とのことで、この時間帯にどれだけの視聴者がいるのかは定かではありませんが、SBSとしてはこの時間帯に中継するコンテンツを欲していたようです。MLSには現在6人のオーストラリア人選手が所属しています、

MLSは、2023年からAppleと10年契約を結んでおり、グローバルで全試合のライブ配信を行っています。放映権料は10年総額で25億ドルとされています。


テレビ中継はアメリカのFOX、カナダのTSNで行われていますが、北米以外の国で放映権契約が結ばれたのは初の事例となります。


Appleとの契約は全試合のライブストリーミングなので、全試合でなければ、あるいはネットではなくテレビであれば独占の範疇ではないのでしょうが、このあたりの詳細はよく分かっていません。

Appleが提供する「MLS Season Pass」は、メッシ選手がインテル・マイアミに移籍して以降、契約数が順調に伸びて100万件を超えたと伝えられています。しかし、それ以後の情報に乏しく、伸び悩みも指摘されています。


MLSとAppleの契約には、ノルマ未達成の場合に解約できるオプトアウト条項が含まれるとされています。今年はまだ3年目なので、発動するにはまだタイミングが早いのですが、中間にあたる5年目(2027年)には見直しがかかる可能性があります。

上記の通り、アメリカ国内ではFOXが中継しているのですが、これも毎節1試合程度であり、かつインテル・マイアミの試合は2試合しか中継されていないとのこと。最近では、ローカル局で録画放送を行うといった試みも行われているそうですが、露出不足への不満はくすぶっており、Appleとの契約を解除すべきとの意見も内部からあがっているとのこと。


それだけに、ともにアメリカで開催される今年のクラブワールドカップ、そして来年のワールドカップの盛り上がりはMLSにとっても大きな山場となるでしょう。ただ、ファンの目が肥えてしまい、関心がMLSではなく欧州リーグに向かう危険性もあります。逆に大成功を収めても、今度はAppleの放映権料が安すぎるという声があがりそうです。どちらに転んでも大変そうです。

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