英BBC、イングランド除く3協会の試合を放送。
イギリスの公共放送・BBCは、UEFAとの放映権契約を発表しました。スコットランド・ウェールズ・北アイルランドが出場する、ワールドカップ予選ならびにネーションズリーグの試合を生中継します。契約は2025-26シーズンまでの約1年半です。
なお、イングランド戦については民放局のITVが2024-25シーズンから4年契約を結んでいます。
イングランド代表の試合は、いわゆるユニバーサル・アクセスによって無料放送が義務付けられている一方、スコットランドなどの試合は義務付けられていません。そのため、BBCが中継するというのは画期的なことだそうです。
従来は有料放送局のPremier Sportsが持っていた放映権ですが、2024-25シーズンからスウェーデンのViaplayが獲得。さらに、Viaplayは2022年にPremier Sportsを買収するという荒業を見せ、前倒しで権利を得たのです。
鳴り物入りでイギリス市場に参入したViaplayですが、業績不振であっという間に撤退。Premier Sportsも手放すこととなりました。しかし、UEFAとの契約はPremier Sportsに移管されておらず、権利は宙ぶらりんの状態となってしまいました。
2024-25シーズンの初戦となった昨年9月以降は、ITVがスポットで契約を結ぶなどしていたようですが、昨年11月には北アイルランドの試合が放送されないという事態も発生していたそうです。
第一義にはViaplayの責任なのですが、UEFAにも、そしてイギリス政府にもこの事態を引き起こした責任があります。ユニバーサル・アクセスの対象リストも見直す必要があるでしょう。
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