千葉ロッテ「たべっ子どうぶつ」コラボに不参加。
5月に公開される映画「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」。まさかあのお菓子の世界観が映画になるとはびっくりですが、公開を記念してパ・リーグとのコラボが発表されています。しかし、お菓子会社としては競合にあたる千葉ロッテが参加しておらず、5球団とのコラボになっていることが話題となっています。
ちょうど同じタイミングで、韓国でも同様のことが発生しているという記事が出ていました。「KBOパン」なる商品には、KBO10球団のうちロッテ・ジャイアンツを除く9球団が参加しており、以前にも同様の事例がいくつもあるとのことです。韓国のロッテは日本よりも規模が大きいでしょうから、なかなか大変だろうなと想像します。
話を日本に戻すと、カルビーのおなじみ「プロ野球チップス」も発売後しばらくロッテの選手は登場しなかったとか。また、ロッテ以外の事例もあり、大正製薬「リポビタンD」とNPBのコラボでは、「タフマン」を抱えるヤクルトが参加しませんでした。
スポンサーは基本的に「1業種1社」の原則があります。これが徹底されたのが1984年のロサンゼルス五輪で、いわゆる「商業五輪」へと舵を切ったきっかけとなった大会です。同業の複数社に競争させることで金額をつり上げようとしたのですね。
現在でも最上位にあたる「TOP」のスポンサーはこの原則が適用されていますが、下のカテゴリーでは柔軟になっており、先の東京五輪では航空会社でANAとJALが共存。また新聞では朝日新聞・読売新聞・日経新聞・毎日新聞の4社が共存しています。
最近は企業間のコラボも柔軟になっているので、このような例がもっとあってもよいとは思うのですが、プロ野球においてはチーム名に企業名を入れていることも影響しているように思われます。それでも最近はスポンサーが集まるようになってきましたが。
ならば、企業名を入れないクラブが中心であるJリーグはどうかという話になります。例えば、亀田製菓がメインスポンサーであるアルビレックス新潟の例だと、だいぶ下のカテゴリーにあたる「オフィシャルサプライヤー」にブルボン(本社は新潟県柏崎市)の名前があるのですが、歯がゆさはあります。
新潟には有名なお菓子メーカーが多いものの、1社だけでは競争力は弱いです。郷土のために同業種が手を組む、という空気が作れるとよいのですが。
同様にユニフォームスポンサーであるコメリもホームセンターの大手企業ですが、新潟には同じく大手のアークランズ(ムサシ・ビバホームなど)もあります。
アークランズは、フランチャイズ店を運営しているスポーツクラブ「JOYFIT」を通じて、バスケの新潟アルビレックスBBのスポンサーとなっているので、まったく無関係というわけではありません。ここは総合スポーツクラブを標榜するアルビレックスらしさを感じるところなのですが、ただ同業他社が共存しているとは言えないところです。
全クラブを調べる時間はないので、他の例について触れることは難しいのですが、愛媛FCには伊予銀行と愛媛銀行がスポンサーについている、といった事例は見つけることができました。
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