岡山&高知にアウェーツーリズム特需。
今年、待望のJ1昇格を果たしたファジアーノ岡山。チケットが争奪戦となり、早くもスタジアム増設の希望があがっているとのことですが、日本政策投資銀行が公表したレポートによると、岡山県内にもたらす経済波及効果は推定54億円で、J2だった昨年との比較では+23.3億円と試算されています。
レポートの要旨は以下の通りで、「顧客消費」が27.2億円、「クラブ運営」が26.8億円となっています。とくに期待されているのは前者の顧客消費と言ってよいでしょう。
この計算はクラブ、そしてホームゲームの周辺で発生する消費と、それにともなう雇用の増加などを含めたものです。アウェーサポーターの移動・宿泊費は含まれていますが、その前後に滞在して現地を観光する、いわゆる「アウェーツーリズム」については含まれていないため、実際にはそれ以上のお金が岡山に落ちると考えてよいかと思います。
先日はルヴァンカップの1回戦が開催され、原則として格下のカテゴリーに属するクラブのホームで開催されることから、各所でアウェーツーリズムが展開されました。とくに今年からJリーグに参入した高知ユナイテッドは、ガンバ大阪との対戦。距離もさほど遠くないこともあって、2,000人程度のガンバサポーターが訪れたそうです。(入場者は6,929人)
地元テレビ局のニュースの映像を観ていると、ユニフォーム姿のままで街を観光するサポーターが多く、そういった光景が当たり前のようになると、地方も活気づいていくのだろうと思います。
どうしても都会に住んでいると地方を見る目が冷たくなっていくので、そこは自戒せねばなりません。メディアの露出についても、都会にいるのと地方にいるのとでは見えてくるものがまったく違いますので。そういう意味では、どこに住んでいても地方のニュースが気軽に観られるようになったというのはいい時代になったものです。
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