トランプ関税でスポーツ界も戦々恐々。自動車ピンチか。

アメリカでトランプ政権が打ち出した「相互関税」は、世界中に大きなショックを与えました。正直なにがしたいのかよく分からない政策ですが、アメリカに輸出している海外の業者にとどまらず、アメリカ国内の業者にも影響を及ぼすことは確かです。


関税によって生じたコストは別のところでカットしなければなりません。そうなると、まず広告宣伝費がターゲットとなりますので、メディア・エンターテインメント産業も戦々恐々としています。もちろんスポーツ業界も例外ではありません。

とくに槍玉にあげられているのが自動車産業であり、スポーツ界でまず懸念が示されたのはアウディです。アウディはMLSプレーオフの冠スポンサーや、MLBニューヨーク・ヤンキースのスポンサーなどを務めています。

また、アウディはF1のザウバーチームを買収し、2026年からの参戦を表明しています。F1でもアメリカ市場の重要性は年々高まっていますが、アウディはアメリカへの輸出を一時停止する措置を決定しました。


他の自動車メーカーにとっても、アメリカ市場への姿勢を見直さざるを得ない情勢です。同じく2026年からF1への本格復帰を予定しているホンダも当然ながら巻き込まれます。

現在進められている2026年以降の放映権契約においても、さらに放映権料が上がるのではと言われていますが、ここに来て冷や水を浴びせられた形です。他にも、現在交渉が進められている件については情勢が安定するまで長引くことが懸念されます。


この情勢がしばらく続くのであれば、広告主は予算を削り、選択と集中を行わざるを得なくなります。もっとも、ライブスポーツにおいてはその価値がかえって見直される可能性もあり、思ったほどダメージが少なかった・・・という結果になるかもしれません。ただ、その恩恵を得られる競技は限られるでしょう。

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