好調のJ1岡山に蝗襲来。新潟にはカラフル蝗。

初のJ1を戦っているファジアーノ岡山は、現在3位と好調です。先日の「中国ダービー」ではサンフレッチェ広島に勝利。広島と兵庫(神戸)に挟まれた岡山にとって、地元のアイデンティティを喚起させる奮闘ぶりを見せています。


その前の試合にあたる4月6日のvs.FC東京戦では、「ファジフーズ」と称するスタジアムグルメの売上が820万円に達し、過去最高を記録したとのこと。アウェーのグルメを食べ尽くすことから「蝗(イナゴ)」という異名をとるFC東京サポーターがこの数字に大きく貢献しました。

ハッシュタグ「#蝗活」には美味しそうなグルメや観光スポットを楽しむFC東京サポの投稿が集まっています。それをマップ化した方がいらっしゃるのでこちらを紹介しますが、岡山市内にとどまらず、岡山県、さらには瀬戸内海の向こうの香川県にもたくさんのピンが刺さっています。

「アウェーツーリズム」という観点では、Jリーグ本体も動いており、3月31日にJTBとサポーティングカンパニー契約を締結したと発表しています。観光としてはインバウンドへの期待が大きいものと考えられますが、スポーツ観戦を通じて新しい土地を訪れるきっかけが得られ、その土地のよさが広がっていくというのは国内の需要を喚起させる効果があり、地方活性化のためにはどちらも大切なことかと思います。

スポーツとは若干離れますが、地方活性化という観点から筆者が注目していたのが、4月12~13日に開催が予定されていた「ももクロ春の一大事」でした。毎年開催地を募って地方で公演を行うとのことで、今年は新潟県新発田市が選出されています。


残念ながら2日目の公演が強風のため中止となってしまいました。地元の方々は無念だったかと思います。ある程度は保険で賄えるとしても、経済的な損害は計り知れません。しかし、中止の報を聞いた「モノノフ」たちの多くが観光を楽しんだと聞きます。この姿勢にはおおいに感銘を受けました。どうやら「カラフルイナゴ」なる異名が付けられているとのことで、こちらでも蝗活が行われています。

毎年開催地が変わるということで、一過性のイベントにしかすぎないのでは・・・とも思いましたが、昨年の開催地だった京都府亀岡市の市長が来場されていたり、これまでの開催地のブースが出展していたり、全国各地のご当地アイドルが出演するステージが用意されていたりと、いろいろ考えられていることが分かりました。新発田市との関係はこれで終わりませんし、今後もきっと何かあるのだろうと思わせてくれます。


地方開催では交通・宿泊などインフラ不足という懸念もあります。新発田市は新潟市に隣接していますが、それでも週末には他のアイドルグループのコンサートがあったり、アルビレックス新潟のホームゲームも開催されており、宿泊施設は満室が相次いだとも聞きます。もちろん、一時のイベントのためだけにインフラを強化するのは現実的ではありませんが、こういった試みで培った運営ノウハウは今後全国各地に還元されていくのでしょう。

地方のスポーツイベントという観点からは、国体改め国民スポーツ大会の改革という話にもつながっていくのですが・・・これはさすがに長くなりそうなので、また機会を改めて。

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