DAZN、クラブW杯の英TV中継を諦めず。

クラブワールドカップのグローバル放映権を推定10億ドルで購入したDAZNは、少しでも回収しようと各国のテレビ局とサブライセンス契約を進めています。大規模のイベントをグローバルで配信するとなるとインフラの負荷も心配です。また、ライセンス先の各局でDAZNの告知をしてもらうことで、有料会員の加入へとつなげたい思惑もあるでしょう。


DAZNの本拠地であるイギリスにおいても交渉が進められていますが、大手民放局のITVからは屈辱的とも言える「0ポンド」の提示を受けました。また、公共放送のBBCからも断られたようです。さすがにBBCは放送中にDAZNの宣伝をすることができません。


ということで、全国放送として残されているのがChannel4とChannel5です。Channel4は政府系の非営利法人によって運営されていますが、受信料ではなく広告収入で運営している半官半民の放送局です。Channel5は、米Paramount傘下の民放局です。

当ブログでは、アメリカでWBD(TNT Sportsなど)とのサブライセンス契約がまとまったこともあり、同じ英語圏であるイギリスではサブライセンスの意味が薄いのでは・・・と予想していましたが、そうではなかったようです。


イギリスにおいて、DAZNはボクシングの強力なコンテンツを持っていますが、サッカーについてはナショナルリーグ(5~6部)や欧州女子CLといったコンテンツにとどまっています、また、イギリスではSky SportとTNT Sportsが強く、スポーツをストリーミングで視聴する習慣がまだ浸透していません。Amazonがプレミアリーグの権利を一部購入しましたが、これも今シーズン(2024-25)限りで終了します。

現在判明しているサブライセンス契約は以下の通りです。出場クラブがある国を中心として、なるべく多くの契約をまとめたいところです。


  • アメリカ: WBD(英語)、TelevisaUnivision(スペイン語)
  • イタリア: Mediaset 
  • スペイン: Mediaset
  • ブラジル: CazeTV
  • エジプト: MBC
  • アフリカ(サブサハラ): IRIS Sport Media(代理店)

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