トランプ、PGA・LIVの統合に力を発揮せず。
トランプ大統領の「相互関税」は、直前になって中国を除き90日延期するという話に。当ブログは国際政治を扱っているわけではありませんが、こういう朝令暮改的な動きはどうしても世界のあらゆるところに多大な影響を及ぼします。
相互関税の政策を発表したのは4月2日ですが、トランプ氏は翌3日にフロリダに移動しています。フロリダにはトランプ氏の私邸があり、これまでもちょくちょく訪れてゴルフに興じてきましたが、今回は保有するゴルフ場でLIVゴルフの試合が開催されるというイベントが。
3日夜にはLIVが主催する夕食会に出席し、出場するゴルファーたちとの歓談を楽しんだとのこと。4~6日はLIVを観戦するわけではなく、自らプレーを楽しんでまた帰ったそうです。
このような関係から、トランプ氏がPGAとLIVの統合に向けて積極的に介入するのではという期待がありましたが、当のトランプ氏は統合に期待しているというコメントを残すにとどまっており、やや肩透かしを食らった格好です。
LIV側は以下の提案を行いましたが、PGA側は拒否したと報じられています。LIVがツアーとしての存続を望んでいるというのが新しい情報でしょうか。
- PGAとLIVの運営組織を統合するが、LIVはツアーとして存続
- サウジの政府系ファンド・PIFがPGAに対して15億ドルの投資を行う
- PIFのYasir Al-Rumayyan総裁をPGAの共同代表とする
先日、LIVはDAZNとの提携を発表していますが、この提携が長期的なものとなるには、LIVの存続が前提になるはずなので、整合性としてはとれています。
PGAとしては、アメリカ国内の投資家グループから資金調達ができており、サウジからの資金を急いで必要とはしていません。また、LIVの運営は大幅な赤字であり、今後もすぐに解消されるめどは立っていませんから、PGAとしては持久戦でよいわけです。ディールにめざといトランプ氏ですから、このあたりの事情は理解しているんでしょうね。
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