UFC、ESPNとの独占交渉が終了。複数社に分割か。
UFCが米ESPNと結んでいる放映権契約は今年限りで終了しますが、次期放映権についてESPNとの独占交渉期間が4月15日に終了したとのこと。
UFCのダナ・ホワイト会長は、これまでのESPNとの関係に感謝しつつも、今後はさまざまな相手との交渉が始まるとコメントし、今後について言葉を濁しています。
現在ESPNが支払っている放映権料は年間3億ドルで、そこにPPVのレベニューシェアを加えると4.5億ドル程度になるとみられます。UFC側は新しい契約で年間10億ドル以上をめざしているとされます。
価格をつり上げられる自信があるならば、独占交渉期間というのは実質的に意味を持たないとも言えますが、ESPNはそれに加えて大きな失点を喫しています。3月8日に開催された「UFC313」で配信障害を起こしてしまったのです。UFCの親会社にあたるTKOグループの幹部は、この障害に激怒したと報じられています。
UFCは「ナンバーシリーズ」と称される上位大会はテレビで放送され、「ファイトナイト」と称される下部の大会はESPN+で配信されるのですが、ナンバーシリーズの中でも特別な大会についてはESPN+でのPPV配信となります。UFC313はこれに該当する大会でした。料金は80ドルに設定されていたそうですが、ESPN+では翌日に追加料金なしでアーカイブ配信することを決めたとのことです。
UFCと同じくTKOグループの傘下であるWWEは、今年から「RAW」の放映権をNetflixに販売しました。このことから、UFCについてもNetfilxが有力候補として浮上しています。その他、Amazon、WBD、そしてYouTubeも候補にあがっているとか。
ただ、ESPNのジミー・ピタロ会長によると、そこまで悲観的ではないようです。複数のパッケージに分割され、ひとつは引き続きESPNが維持できる可能性があります。その場合、PPVは難しく、ファイトナイトになるのでしょうか。
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