米通信大手、CharterとCoxが合併へ。
アメリカの通信およびCATV大手のCharter CommunicationsとCox Communicationsは、合併に合意したと発表しました。総額345億ドル(約5兆円)という巨額の取引です。
Charterは、Coxの親会社であるCox Exterprisesに対し現金40億ドルと、Charterの株式23%(評価額179億ドル)を渡します。また、Coxの債務126億ドルを引き取ります。
合併後の社名はCox Communicationsとなり、サービスはCharter側の「Spectrum」ブランドで提供されるとしています。このあたり、バランスをとっていますね。
CharterはComcastと業界トップシェアを激しく争っています。ブロードバンドの契約数ではComcastが3,180万件、Charterが3,000万件、Coxが640万件となっており、合併後はトップに躍り出ることになります。
また、CATVの契約数はCharterが1,280万件、Comcastが1,250万件、Coxが190万件となっています。
CATVはストリーミングに押され、またブロードバンドは無線通信に押される立場です。Charterは2023年にディズニーと提携するなど、各種ストリーミングサービスとの連携を進めています。今後はインフラ側とコンテンツ側の双方で合従連衡が進むものと予想されます。
先ほど、Comcastが有料チャンネルを分社化するというニュースをお伝えしましたが、コンテンツを分離することで身軽となり、インフラ面を強化する姿勢を示したと言えます。それに先んじて、Charterが業界再編を仕掛けてきたいう構図になりそうです。
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