田中希実選手参戦の陸上賞金大会が中止に。
かつての名選手、マイケル・ジョンソン氏が発起人となり、今年から始まった陸上の「グランドスラム・トラック」ですが、全4戦の開催が予定されていたところ、最終戦(ロサンゼルス)の中止が発表されました。
具体的な理由は発表されていません。現在ロサンゼルスでは不法移民摘発への抗議デモが活発化しており、これに限らずスポーツイベントの開催を懸念する声があがっていますが、そんな単純な話ではなさそうです。
日本ではTBSが権利を買ったため、映像を参照することができるのですが、ジャマイカ・キングストンで開催された開幕戦をみると、観客が全然入っていないことが分かります。主催者側は「チケットは売れていたが来場しなかった」というコメントをしているそうですが、正直意味が分かりません。タダ券同然のチケットだったということでしょうか。
開幕戦は3日間の日程で行われましたが、第2戦・第3戦は2日間に短縮されており、異変が生じていたことは明白です。
賞金総額は1,260万ドルと発表されていますが、中止によって減額されることになります。当初、主催者はおよそ4,000万ドルの資金調達を行っているとされてきましたが、実際に支払われているのかも疑問です。実際に支払われていたとしても、興行的にはまったくもって成立しておらず、赤字を垂れ流し続けることを容認しなかったのでしょう。
主催者は来年のシリーズ開催に意欲を示しており、今回中止となったロサンゼルスについても「延期」という表現を使っていますが、はたしてその通りになるでしょうか。
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