【追記あり】J:COMがBS松竹東急を買収。放送継続へ。

松竹の撤退により、6月末で放送を終了すると発表していたBS松竹東急ですが、昨日(6/17)に共同通信が報じたところによると、J:COMが買収し、7月から「J:COM BS」というチャンネル名で放送を継続するとのことです。


まだ第一報の段階であり、正式発表ではありません。具体的なコンテンツの内容も出てきていませんので、正式発表がありましたら追記することにします。

すでにJ:COMは傘下の「J SPORTS」、そして「ショップチャンネル4K」でBSのチャンネルを確保していますので、さらに増えることになります。それでいいのかという気もしますが。


CSも含めるとゴルフネットワークなどのチャンネルを持ってますし、本業はCATVですからローカルコンテンツも豊富に持っています。量については心配する必要がありません。あとはコンセプトが大切です。同時期に開局したBSよしもと・BSJapanext(現BS10)はいずれも「地域創生」を掲げていますが、さらに強化した「ど・ろーかる」路線を歩むのか。


ただ、採算性を考えるとある程度テレビショッピングを放送せざるを得ないというのがBS放送の現状です。ショップチャンネル4Kに加えて2Kのチャンネルを持つことには大きな意味がありますが、同じコンテンツでは芸がありません。どんな編成にしてくるでしょうか。


あとは現在の番組がどれだけ継続するかという話になります。スポーツ関連だとまず気になるのは東京ヴェルディの応援番組「カモン!ヴェルディ!!」なんですが、番組表では6月27日に最終回のマークがついています。これが果たして覆るかどうか。ヴェルディの親会社であるゼビオはBS松竹東急にも出資しており、持ち株をJ:COMに売却するかどうかも鍵となります。


パ・リーグ中継は当初7月以降も中継が予定されていたので、放映権契約は済んでいるものと思われます。それを行使するのかどうか。ブンデスリーガはサブライセンス元のスカパーが今シーズン限りで撤退するため、どちらにしろ継続はないでしょう。

【追記 6/18 17:30】

J:COMとBS松竹東急の両社から正式に発表があり、J:COMがすべての株式を取得します。松竹だけでなく、東急も、そしてゼビオもすべて撤退することになります。

番組編成については触れられていませんが、「BS松竹東急が築きあげた、総合エンターテインメントチャンネルとしての強みを引き継ぎ、J:COMが放送事業で培ってきた30年の実績や経験を生かす」と記載されています。どの部分を引き継ぎ、どの部分を変えてくるのか、まだ詳細は分かりませんので、引き続き情報収集に努めます。

【追記 6/18 21:30】

買収の正式発表後、J:COMによる記者発表が行われました。

閉局まで2週間を切ったタイミングでの発表であり、なにしろ時間がありません。番組編成については「当面はBS松竹東急のものが引き継がれる」としています。まずは松竹や東急が権利を持っているものが中心となりそうです。一方で、新規の制作はすでに契約を打ち切っているものと思われます。J:COMの独自色が出てくるには少し時間がかかるでしょう。

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