MLBとESPNに復縁説浮上。

MLBとの放映権契約を今季限りで終了することとなったESPNですが、再度MLBとの交渉を行っていると報じられています。ESPNが手放す予定だった権利の一部を取り戻す可能性が出てきました。


ESPNが現在保有するMLBの権利は以下で構成されていますが、これらを複数社で分け合うことになりそうです。

  • 日曜夜の試合 (Sunday Night Baseball) →NBCが候補?
  • ホームランダービー (オールスター前日に開催)
  • ワイルドカードプレーオフ →Appleが候補?

ESPNは現在年5.5億ドルとされる放映権料が割高であると考えていました。一方でMLB側もESPNの露出が少ないことに不満を持っていたとされます。そのため、両者ともにオプトアウトの権利を行使したわけですが、裏を返せば、歩み寄る余地も残されているとも言えます。


ESPNが放送するSunday Night Baseballの視聴率が好調であることも後押しとなっています。6月3日に発表されたプレスリリースによると、今年の平均視聴者数は前年比16%増の171.9万人を記録。6月1日に放送されたヤンキースvs.ドジャース戦は、平均272.9万人を記録したとのことです。

ESPNはこれ以外にも、Bally Sports(現在はFanDuel Sports Nertwork)の破綻処理にともないMLBの直轄となったローカル放映権の獲得を狙っているとされます。また、テレビ中継を除くすべての試合を視聴できる「MLB.tv」のライセンスも狙っているとか。


ESPNは8月にも新しいストリーミングサービスを開始予定であり、MLBのコンテンツは金額さえ折り合えば欲しい存在であることには変わりません。ESPNにとっては関係を完全に断ち切らないほうが得策という判断でしょう。


そして、現行の契約が切れる2028年以降に向けての睨み合いが始まっています。MLBはローカル放映権の直轄化をさらに進めるとされており、全米向けとローカル向けを合わせてパッケージが大幅に再編されることが予想されます。ESPNも再度有力候補として名乗りをあげることになるのでしょうか。

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