CVCがスポーツ事業再編。1.8兆円借り換えへ

【おわび】

本日、夏休みから復帰する予定でしたが風邪をひいてしまったため、引き続き以前書きためていた記事を掲載します。


ここ数年でさまざまなスポーツに関与している投資会社・CVCキャピタルパートナーズですが、新たに「SportsCo」という子会社を設立し、スポーツ関連の資産を集約させています。


さらに、この資産をもとに債務の借り換えに着手しており、複数の投資会社と交渉を進めているとのこと。その規模は総額90億ポンド(約1.8兆円)に達するそうです。こちらで調達した資金をもとに、さらなる投資を行っていくのでしょう。また、他社からの出資を募ったり、株式上場も選択肢に入ってきます。

CVCはかつてF1の運営会社を保有しており、2017年には現在のリバティ・メディアに44億ドルで売却しています。その後、スポーツ界への関与を強めていきますが、とくにコロナ禍で苦しんでいる団体に手を差しのべるケースが目立ち、ある意味ハイエナのような動きをしているようにも感じます。


とくに目立つのがラグビーとサッカーなのですが、サッカーではラ・リーガとリーグ・アンの運営会社に巨額の出資を行っています。また、破談に終わりましたがセリエAとブンデスリーガにも接触していました。最近の主な投資先は以下の通りです。


  • 2018年
    • 【ラグビー】プレミアシップラグビー(イギリス) 2億ポンド(株式27%)
  • 2020年
    • 【ラグビー】ユナイテッドラグビーチャンピオンシップ 1.2億ポンド(株式28%)
  • 2021年
    • 【ラグビー】シックスネーションズ 3.65億ポンド(株式14.3%)
    • 【バレーボール】Volleyball World 3億ユーロ(株式33%)
    • 【サッカー】ラ・リーガ 19.94億ユーロ(50年間にわたって放映権料の約8%を受け取る)
  • 2022年
    • 【サッカー】リーグ・アン 15億ユーロ(株式13%)
    • 【クリケット】Gujarat Titans 7.45億ドル(株式67%)
  • 2023年
    • 【テニス】WTA Ventures 1.5億ドル(株式20%)

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