2028ロス五輪、ネーミングライツを解禁。
2028年に開催予定のロサンゼルス五輪について、大会組織委員会は競技会場のネーミングライツを販売すると発表しました。
従来、オリンピックなどの大規模な国際大会についてはいわゆるクリーンスタジアム(IOCの表記ではクリーンべニュー)と呼ばれる規定が適用され、ネーミングライツが導入されている会場でも別名で呼ばれます。これは大会のスポンサーを優遇する意味で行われるものですが、ロス五輪ではネーミングライツを購入した企業が五輪のスポンサーにもなることで、引き続き名前の使用を認めることとします。
NHLのアナハイム・ダックスの本拠地であり、五輪ではバレーボールの会場となる「ホンダ・センター」は、ホンダが組織委員会とスポンサー契約を結んだことから名称の利用が認められました。ボクシングやウェイトリフティングの会場となる「Peacockシアター」も同様です。
1業種1社を原則とする「TOPパートナー」からトヨタが撤退したため、自動車関係は現在空位となっています。ホンダはTOPパートナーではありませんが、それよりも安い費用で露出の機会を得たとも言えるでしょう。
ネーミングライツが販売されていない会場については、新規に権利を販売することになります。スカッシュはユニバーサル・スタジオ内の特設会場で開催されますが、ユニバーサル・スタジオの親会社にあたるComcastが権利を購入し「Comcastスカッシュセンター」となります。
なお、Comcastは上述のPeacockも傘下に置いており、またアメリカでオリンピックの放映権を持つNBCもまた系列の一社です。
現時点でまだ契約が結ばれていない会場もあります。NBAのロサンゼルス・レイカーズなどが本拠地とし、体操などが開催される「クリプト・ドットコム・アリーナ」は、現在「DTLAアリーナ」という名前になっています。また、NFLのロサンゼルス・ラムズとチャージャーズが本拠地とし、開会式や水泳が開催される「So-Fiスタジアム」は「2028スタジアム」となっています。これらも今後契約が結ばれるのでしょうか。
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