阪神優勝、サンテレビが2回続けて生中継。
阪神タイガースがセ・リーグ優勝を決めた、9月7日の広島戦。関西地区ではサンテレビが生中継し、世帯視聴率は14.8%であるとビデオリサーチ社が発表しました。BS朝日でも放送されていましたので、テレビ全体ではもう少しプラスになるとは思われます。
【追記】KBS京都でも放送されていたとのことで追記します。
2年ぶりの優勝ですが、2年前の優勝決定試合もサンテレビが中継しており、世帯視聴率は20.8%と発表されています。前回は18年ぶりの優勝だっただけに、それと比較すると若干インパクトは薄れたとも考えられますが、1試合だけで判断するのもどうかという気がします。
サンテレビは全国ネットではない「独立局」であり、通常視聴率が公表されることはないのですが、今回はビデオリサーチ社が特別に公表したとのことです。本来は年間を通じた数字で判断すべきなのでしょうが、残念ながら材料がありません。
神戸にあるサンテレビは、関西地区(ビデオリサーチの定義では2府4県)のすべてをカバーしているわけではありません。サンテレビの公式資料では、兵庫県と大阪府は全域をカバーしているとしていますが、京都府や奈良県などはわずかにとどまっています。その一方で、関西地区には含まれていない県でも視聴できるところがあります。
関西地区に限定すると、世帯のカバー率は約70%となります。なので、残り3割の世帯は視聴率ゼロということになります。サンテレビがカバーするエリアに限定すれば、今回の視聴率はおよそ21%に相当する計算です。
カバー率の低さを除けば、長年阪神戦の中継に力を入れているサンテレビが2回続けて優勝決定試合を引き当てたというのはよいことかと思います。このあたりの話は、筆者が説明するよりもプレジデント・オンラインに最近掲載された以下の記事を読んで頂くのがよいかと思います。
放映権料の安い時代から長年支え続けた放送局が報われるというのは素晴らしいストーリーなのですが、その一方でもっと高値で売るべきではないか・・・という声もあがるかもしれません。WBCの権利をNetflixがさらったいまとなっては、複雑な思いがよぎります。
同じ日に、サッカー日本代表の試合(vs.メキシコ戦)がNHKで放送されましたが、こちらの視聴率については現時点で公表されていません。おそらく、後日ビデオリサーチのWebサイトに掲載されるものと想定されます。
ただ、途中からサブチャンネルでの放送になったので結構やっかいです。視聴率はメインチャンネルと合算して発表されるため、サブチャンネルのみの視聴率は分かりませんし、番組枠も基本的にメインチャンネルのものとなります。なので「ニュース」「気象情報」「のど自慢」などに数字がついてしまい、実態をつかむのは難しいでしょう。
なので、メインチャンネルで放送された10:50~11:53の時間帯の視聴率で判断せざるを得ません。8月30日(土)のほぼ同じ時間帯で放送されたMLB中継(ドジャースvs.ダイヤモンドバックス)は世帯視聴率8.4%と出ていますので、このあたりが比較対象でしょうか。
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