ソン・フンミン移籍のMLS、韓国で新たな契約。
韓国を代表するサッカー選手であるソン・フンミンは、トッテナムからMLSのロサンゼルスFCに大型移籍を果たしましたが、9月17日の試合ではハットトリックを達成するなど早くも活躍を見せています。
彼の試合を韓国でも観たいと思うのは当然のことで、韓国での放映権契約が成立しています。SPOTVとクーパンプレイ(Coupang Play)の2社が権利を購入し、ロサンゼルスFCの試合を放送(配信)しています。ともに複数年契約とのことです。
実はこの契約、結構画期的です。特定のクラブの試合にフォーカスした放映権を販売すること自体、MLSにとって初めてのことです。MLSの放映権は、2023年からAppleが10年契約を結んでおり、"MLS Season Pass"をグローバルで販売しています。それに反するようなパッケージを作るわけですから、Appleの同意がないと成り立たないでしょう。
MLSについては露出不足が叫ばれており、Appleとしても協力せざるを得ない状況と言えます。今年から新たに"Sunday Night Soccer"という日曜の注目試合に特化したパッケージが始まり、Apple TV+では追加料金なしで視聴できます。また、このパッケージを海外向けに販売するようになり、日本でも今年6月からGAORAでの放送が始まりました。
今回の韓国での契約は、さらに新しいパッケージを作ったことになります。今後もスター選手がMLSに流入してくれば、同様のパッケージを作ることになるでしょう。
MLSとAppleの契約には、10年間の真ん中にあたる2027年末をもって解除できるオプトアウト条項が存在しているとされます。"MLS Season Pass"の契約数がノルマとして設定されているとも言われています。解約を防ぐには、まず来年のワールドカップを盛り上げること。そして、さらなる選手をMLSに呼び込むことでしょう。
もうひとつ触れておくと、ロサンゼルスで韓国語放送を行っているラジオ局「KYPA」でもロサンゼルスFCの試合中継が始まったとのこと。ロスには30万人以上の韓国人が住んでおり、大きなコミュニティとして機能しているため、こういった放送も求められています。
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