「Ligue 1+」が100万契約達成も、道まだ険し。

リーグ・アンが今シーズンから開始した独自のチャンネル「Ligue 1+」ですが、9月14日の時点で契約者が102.6万人に達したと発表されています。


昨シーズン放映権を獲得し、わずか1年で撤退したDAZNは推定で60~65万人程度の契約を獲得していたとされますが、「Ligue 1+」はシーズン開幕時点でその水準に達していたようです。その後も順調に推移し、ひとつの大台を達成しました。

また、ユーザーの72%が年間契約だとのことです。Ligue 1+は月額19.99ユーロ、年間契約だと14.99ユーロ(最初の3か月は9.99ユーロ)という価格設定になっています。年間だと合計165ユーロを支払う計算です。単純計算では 102.6万×72%×165ユーロ=約1.22億ユーロ の収入が確定することになります。


月ごとの加入者についても、かりに半年間加入したとすれば、0.34億ユーロの追加収入が見込め、合計で1.56億ユーロという推計です。今後も順調に契約数が伸びれば、初年度で2億ユーロ以上の収入を得ることができるでしょう。


もっとも、昨年DAZNが支払った放映権料は3.75億ユーロと推定されており、その水準にはまだまだ及びません。リーグ・アン側は今後4年以内に220~250万件の契約を見込んでおり、もし達成できれば年間収入は4億ユーロを超えることになります。


なお、Ligue 1+の設立にあたって6,600万ユーロの費用がかかっているとのことですが、DAZNから手切れ金として1億ユーロが支払われており、それでまかなうことができています。

今後、目標達成に向けては販売チャネルの拡大が必須であり、そのためにはフランス国内大手の有料放送局であるCanal+との契約が求められるところですが、両者の関係はまだまだ冷え込んでおり、解決の糸口が見つかるかどうか。また、昨シーズンから放映権を獲得したもう1社であるbeIN Sportsとも係争が発生しており、状況はまだまだ不安定です。

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