【あわてない】DAZN、ヤクルト戦配信なるか。そしてフジとの微妙な関係。

当ブログでも既報の通り、DAZNのwebサイトから広島カープと東京ヤクルトスワローズのロゴが消えていることがファンの間で広がり始め、動揺を呼んでいる。

まぁちょっと前から消えていたわけですが、最近になって5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の書き込みをもとにした、いわゆるまとめサイトが一斉に取り上げたことで火を噴いた模様。早くも「解約だ~」というツイートが飛び交っている。
私のようなDAZNに飼い慣らされた者としては(^-^; まぁよくあることというか。むしろ権利がなくなったのに消し忘れてたり、ロゴを消しても広告までは消せてなかったりというしょぼいミスのほうが印象に残っているので、むしろきちんと対応してるようにも見えてしまう。

すでに他球団ではオープン戦の配信予定が出始めている。ヤクルト主催の最初のオープン戦は2/23。広島はもっと先で3/5。まだ交渉する時間はあるわけで、まずは気持ちを落ち着けて待ったほうがよいと思う。

ぎりぎりまで交渉というのはスカパーでもよくあるそうで。実は執筆時点においてスカパーのwebサイトでも今シーズンの全試合生中継を明言していない。
広島については「今季までの3年契約」という記事があるのだけど、これが誤報だった可能性も含めて、このへんは事情はちょっとわかりません。
ただヤクルトは単年契約だったとのことで、こちらの話を中心にしましょう。
昨日、ヤクルトはミクシィとのスポンサー契約を発表。このことがDAZNとの契約交渉に影響するかというと、おそらく薄い。
ミクシィ自身は有料動画配信サービスを持っておらず、無料配信はフジテレビとの兼ね合いでまず無理。もし影響があるとすれば、資金力がアップしたことで少々強気に出られる程度ではないか。

それとは別にヤクルト側が強気に出られる理由はある。巨人戦がDAZNで配信されないのは、プロ野球ファンにとっても「まぁ読売だし」となんとなく理解できるし、BS日テレなどでの無料放送も多いのでそれなりに補完も可能。
それと比較して、ヤクルト戦が配信できないことはDAZNにとって大きなダメージとなり、そのカギを握っていること自体が大きい。そこはセ・リーグ全体の利益を考えて…と説得したとしても、DeNAくらいしか同意してもらえなさそう。

もちろんテレビ放映権を持つフジテレビの意向も無視できない。
昨年DAZNで配信された映像は、コメンタリーも含めてフジテレビONEで流れたものと同じ(これは旧スポナビライブ時代も一緒)。試合映像については球団側が管理するにしろ、自分たちが制作した映像がそのまま流れることは(タイムラグがあるにしろ)当然面白くない。

なので、現時点で配信が消滅するとまでは悲観的に考えてないけど、何かしらの制約がつく可能性はおおいに考えられる。例えば見逃し配信なしとか(旧スポナビライブではそうだった)、阪神のようなディレイ配信とか。

ただ、DAZNとフジテレビ(のスポーツ局)がまったくもって敵対関係にあるかと言うと、必ずしもそうではなかったりする。
ボクシングでは村田選手の試合を両方で流した。片方がライブ、もう片方がディレイという形で。
また、DAZNが放映権を持つ総合格闘技のベラトールは、フジテレビが放映権を持つRIZINと提携を結んでおり、今後は選手の行き来が増えてくる。その時には互いの映像を提供する関係が当然できるわけで、パイプを完全に断ち切るわけにもいかない。
(ただしRIZINのネット配信はGYAOが行っているのでそことの調整は必要になる)

ということで、現時点の予想ではぎりぎりまで交渉が続くものの、なんとか落としどころが見つかるのではないかというものです。まずはオープン戦が始まる今週いっぱいがひとつのタイムリミットになるので、そこまで待ってみたいと思います。

あともうひとつ触れておくべき点は、いくら大物のスポンサーを引き入れたところで、本拠地が神宮球場である限り、できることには限界があるということ。この点についてもまた後々書くことになるでしょう。

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